
バフェット太郎です。
今年も愚者の愚者による愚者のための税金「年末ジャンボ宝くじ」が発売され、人気の売り場には長蛇の列ができていました。
宝くじの魅力とは、「くじ」を買うだけで一攫千金が狙え、人生一発逆転の可能性を秘めていることにあります。その一方で、「宝くじは愚者に課せられた税金」とも言われていて、長蛇の列を冷めた目で見ている人も少なくありません。これは、宝くじの還元率が極めて低く設定されているからに他なりません。
【投資対象とその還元率】

たとえば、債券の場合、償還日まで保有することができれば元本は保障されているため、利息分がプラスリターンになります。そのため、還元率は100%以上となるわけです。
一方で株式やFXの短期的な売買はゼロサムゲームであることから手数料分損をします。ゼロサムゲームとは、複数のプレイヤーが存在する中で、それぞれの得点と失点の総和(Sum)が常にゼロになるゲームのことを指します。
典型的なゼロサムゲームと言えば、「じゃんけん」がそれです。たとえば、A君とB君がそれぞれ10ドルを賭けてじゃんけんで勝負すれば、どちらか一方が必ず勝者になり、どちらか一方が必ず敗者になります。そして、それぞれ賭けた金額の総和である20ドルはじゃんけんをする前も終わった後も20ドルのままです。
しかし、じゃんけん一回につき1ドルの手数料が掛かった場合、じゃんけんが終わった後の総和は19ドルになってしまいます。
株式投資やFXは取引手数料が掛かるだけでなく、利益に対して譲渡益課税が課されるため、取引すればするほど手数料と税金が発生するので、還元率は「100%−手数料」となるわけです。
また、ギャンブルである「パチンコ」や「競馬・競輪・競艇」の還元率は75~85%と、必ず損をするように設計されています。これは胴元に運営コストがかかるため、そのコストをプレイヤーが支払わなければならないためです。
そして、「宝くじ」の還元率はと言うと、わずか45%しかなく、残りの55%は日本宝くじ協会に渡り、公益事業の助成金として使われたりします。これが「宝くじは愚者に課せられた税金」と言われる所以です。
ところが、宝くじを買い求める多くの人たちは「夢を買っているんだ」と反論します。
彼らは退屈でつまらない人生がこのままずっと変わることなく続くのだろうと悟っているのです。その一方で、変わるための努力をしようとしませんし、転職したり起業する勇気もありません。そのため、少額のお金で人生一発逆転の夢を買い、自分の人生に希望を見出すわけです。
とはいえ、人生に一発逆転はありません。そんなこと宝くじを買っている人たちみんなわかっています。それでも彼らが宝くじに執着するのは、自分の人生が”終わってる”と確信しているからです。
グッドラック。

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