バフェット太郎です。

日本政府・与党が「つみたてNISA(積立型少額投資非課税制度)」について、非課税で積み立てられる期限を延長するとのこと。

現行では最長2037年までなので、つみたてNISAがスタートした2018年から始めた投資家は20年間利用できるのに対し、2019年から始めた場合は19年間しか利用できませんでした。仮に2030年に社会人となってこれから資産形成を始めようと思っても、7年間しか利用できないのなら十分な資産形成ができないの不公平でした。

今回、その不公平を是正するために、原則としていつから始めても20年間非課税になるよう改められるそうです。

ちなみに、改めて説明しておくと、「つみたてNISA」とは税制上有利な制度で、利用できるのは20歳以上の国内居住者、一年間に投資できる限度額は40万円までとなっています。また、非課税となる投資対象は、長期の積立や分散投資に適した投資信託に限定されています。

たとえば、楽天証券の場合「楽天・全米株式インデックスファンド(全米株式)」や「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」などがあります。投資対象は多ければ多いほど良いなどということはなくて、老後に備えた資産形成に取り組む場合、極端なことを言えば、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」一本で十分と言えます。

そのため、「自分年金」はS&P500インデックスファンドに投資して、20年間配当を再投資し続けることで作っていけば良いのです。

また、確定拠出年金も拡充される見通しで、イデコ(個人型確定拠出年金)の場合、原則60歳までを65歳まで延ばすことができるようになります。

さて、政府が「貯蓄から投資へ」の流れを後押ししている理由は、「公的年金だけでは老後に充実した生活を送る資金が不足する」という懸念があります。

世論調査の結果によれば、年金受給世帯の一カ月の平均支出額は24万円と、公的年金収入の19万円を5万円上回っています。ちなみに、この平均支出額の家賃は1万3000円程度で計算されているのですが、これは持ち家世帯を含む平均値で算出しているためです。

つまり、アパートやマンションを賃貸で借りている世帯や、マンションを購入していても修繕積立金や管理費等で毎月数万円掛かる世帯の場合、将来の支出額は30万円を超えることが予想されます。

そのため、公的年金では足りない不足分は「自分年金」で補う必要があるわけです。ちなみに、公的年金だけでは老後の生活資金を賄うことができないという問題は、何も日本特有の問題ではなく、世界各国共通の悩みです。

そこで欧米先進諸国はすでにNISAのような非課税制度の利用が促進されていて、「公的年金」と「自分年金」の二つのエンジンで老後生活を補っています。それができなかったのは現役時代に資産形成をすることができなかった低所得層などです。

つまり、我々の世代は「投資を続けた世帯」と「投資を一切しなかった世帯」とで大きな格差が生まれる世代でもあるわけです。ただし、「投資を一切しなかった世帯」は必ずしも低所得というわけではなく、投資に対してネガティブなイメージを持っている場合が大半だと思います。

【二人以上世帯:元本を起こす可能性がある、金融商品の保有について】
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事実、金融広報中央委員会の調べによれば、「元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有について」との問いに、「そうした商品を保有しようとは全く思わない」と答えた世帯は全体のおよそ8割に達しており、「積極的に保有しようと思っている」世帯はわずか2.2%に留まりました。

「投資をしようとは全く思わない」世帯が将来年金不足を政府の責任にすり替えるのは予想できます。しかし、ない袖は振れないのだから、彼らに待っているのは格差が拡大する未来と、貧乏な老後生活という現実だけです。

とはいえ、それがわかっていてもリスク資産にいきなり投資を始めるのは気が引けるという人も少なくありません。そこで、リスクに不寛容な人たちが少しずつリスクに慣れるという意味で、「クラウドファンディング」への投資は魅力的です。

バフェット太郎はかねてから”現金の置き場所”としてミドルリスクミドルリターンの投資対象を探していたのですが、最近、クラウドファンディングがそれになり得るのでは?と考えています。

クラウドファンディングは、米国株投資(S&P500インデックスファンド)のように資産の最大化を目指した投資対象ではないものの、株式よりもリスクが低く、短期債よりも高いリターンが期待できるとして注目されています。

たとえば、クラウドファンディングの「貸付投資のFunds(ファンズ)」は最近、優待券付きの「大阪王将」ファンドを発売しました。
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これは予定利回り2.0%、運用期間約11カ月、募集金額5000万円で募集開始されたのですが、開始直後に「買い」が殺到し、”秒”で満額の資金調達に”成功しています。

もちろん、米国株の長期的な年平均利回り7%には遠く及ばないことなどから、クラウドファンディングをバカにする人たちもいますが、リスクに不寛容な人たちにとって「貸付投資のFunds(ファンズ)」が展開している1.5~3.0%の利回りが期待できるファンドは使い勝手の良い投資対象になり得ます。

かくいうバフェット太郎もすでに口座開設を済ませているので、短期的な現金の置き場所として、クラウドファンディングに資金を一部振り分けようと思っています。

【貸付投資のFunds(ファンズ)の無料口座開設】はこちらからどうぞ。

グッドラック。

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