バフェット太郎です。
仏高級ブランドグループのLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMUY)が米高級宝飾ティファニー(TIF)をおよそ162億ドル、一株135ドルで買収することが決定しました。
今回の買収により、ルイヴィトンの世界的な存在感が一段と増すことが予想されます。
ちなみに、ルイヴィトンの傘下には、「ロエベ」や「セリーヌ」「ケンゾー」「エミリオ・プッチ」「ベルルッティ」「タグ・ホイヤー」「フレッド」「ディオール・ウォッチ」「ショーメ」「ウブロ」「ゼニス」「ブルガリ」「ドン・ペリニヨン」「モエ・エ・シャンドン」などがあり、服やカバン、靴、時計、宝飾、シャンパンの分野でいくつも高級ブランドを保有しています。
【ティファニー(TIF):週足】
買収決定の報道を受けて、ティファニーの株価は前日比+6.17%高の133.26ドルと急騰しています。
【ルイヴィトン(LVMUY):週足】
通常、買収する側は買収報道を受けて株価は下落するものですが、ルイヴィトンは上昇して推移しています。これは、投資家がルイヴィトンの経営手腕に信頼を寄せているためです。
たとえば、ルイヴィトンは2011年に「ブルガリ」を買収すると、当時8%だった営業利益率を7年後の2018年に25%に改善することに成功しています。そのため、ルイヴィトンがティファニーを買収したことで「ティファニーブランドが台無しになるのでは?」との懸念は杞憂で、むしろ今回の買収でティファニーの業績は一段と成長するのではとの期待感の方が高いです。
事実、ルイヴィトンはこれまで高級ブランドの買収に伴い業績を着実に伸ばしてきました。
【ルイヴィトンの経営成績】
売上高と営業利益は増加傾向にあり、低迷していた営業利益率も2015年以降改善しています。
【ルイヴィトンのキャッシュフロー推移】
ルイヴィトンのキャッシュフローを眺めると、本業の儲けを表す営業キャッシュフローが右肩上がりで上昇が続いている一方、投資支出はそれほど伸びていないことから、莫大なフリーキャッシュフロー(純現金収支)の創出に成功していることがわかります。
このように、ルイヴィトンは潤沢なフリーキャッシュフローを原資にさらなる高級ブランドの買収を進めており、世界の富裕層をターゲットにさらなる躍進が期待されます。
グッドラック。
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