バフェット太郎です。

バフェット太郎が”現金の置き場所”として注目しているクラウドファンディングの「貸付投資Funds(ファンズ)」が、新ファンド「底地くんファンド#1」を公開したので分析していきたいと思います!

【底地くんファンド#1】
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資金の借り手は東証一部上場企業のサンセイランディック(3277)で、不動産サービスを提供しています。具体的な特色を挙げれば、権利関係が複雑な不動産を買い取り、関係調整したうえで再販するというもので、売上高全体の95%がそうした不動産販売が占めています。

ちなみに、「底地」とは、地主であるAさんが、第三者Bさん(借地権者)に貸している土地のことを指すわけですが、この場合、土地を持っている人と使う人が違うため、不動産としての利用価値が限られてしまい、不動産価値が下がってしまっているのです。そこで、底地の権利調整をすることで不動産価値を上げて収益を稼いでいるわけです。

株式投資に例えると、PBR(純資産倍率)が0.5倍の企業を買収し、事業をテコ入れすることでPBRを1倍に戻し、場合によっては1.2倍と20%分のプレミアムをつけて市場で売却するバリュー投資みたいなものです。

さて、「底地くんファンド#1」の予想利回りは3.0%、予定運用期間は約11カ月と非常に魅力的であるわけですが、投資するならその安全性を精査しなければなりません。(※Fundsでは万が一事業での投資回収が滞った場合でも、借り手であるサンセイランディック社が借入金の返済を行うことができれば元本は欠損しません。)

【BPSとEPSの推移】
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BPS(一株当たりの純資産)は前年同期比+10%の増加と順調に純資産が増加していることがわかります。

【現金及び現金同等物と自己資本比率の推移】
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現金及び現金同等物は34億6500万円と、二年前と比べて+50.7%(およそ12億円)も増加しています。また、自己資本比率は53.1%です。

【バランスシート】
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バランスシートを眺めると、流動資産157億円に対して、流動負債は62億円です。

流動資産には「現金及び預金」が36億円、「販売用不動産」が117億円が含まれており、流動負債の「短期借入金」46億円を大きく上回っていることから、一年以内のデフォルトリスクは極めて低いと言えます。

では、なぜバランスシートが強固なサンセイランディック社がわざわざ個人投資家から利息3.0%(150万円)を支払ってまで資金調達するのかと言うと、資金調達チャネルの多様化と知名度向上を狙った広告効果を狙っているためです。

通常、自社サービスを知ってもらうためにネット広告を投入する場合、莫大な広告費用が発生します。知らない人も多いと思うし知ったら驚愕すると思うけれど、たとえば、インターネットメディアに”記事広告”として広告を出す場合、PV単価は20~150円が相場になります。

とりわけ金融や不動産など富裕層をターゲットにしている場合、広告単価が高くなる傾向にあります。仮にPV単価100円、PV数1万を想定した場合、100万円の広告費が相場となるわけです。

ちなみに、「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」の1記事のPV数は1万PV以上なので、サンセイランディック社はこの記事だけで”記事広告”とほぼ同じ効果が期待できる計算になります。

言い方を変えれば、投資家はサンセイランディック社から広告費を貰っていることに他なりません。つまり、限りなくフリーランチに近いと考えられていて、だからこそ応募が殺到するんです!!

先日公開された「大阪王将ファンド#1」は秒殺でした。おそらく「底地くんファンド#1」も秒殺が予想されるため、クリック合戦は必至です!(※受付期間は12月6日19時〜です。)

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グッドラック。

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