バフェット太郎です。
食品大手の味の素(2802)が50歳以上の管理職を対象に希望退職を募集すると発表しました。対象者は約800人で、1割強に相当する100人程度を募るとのこと。
希望退職募集の背景には、業績の悪化が挙げられます。味の素が先日発表した2020年3月期第2四半期決算は、純利益が前年同期比-72.8%の減益だったことに加えて、通期の業績見通しを下方修正しました。
業績が悪化した主な要因は、アフリカ豚コレラの拡大により、動物栄養事業が悪化したほか、ベトナム流通在庫の影響により、海外食品の減収が影響したためです。ちなみに、アフリカ豚コレラを巡ってはワクチンがないため影響は長期化するとの見方が大勢を占めています。
さて、味の素に限らずファミリーマートやノーリツ、ジャパンディスプレイ、富士通、キリンホールディングス、LIXILグループ、エーザイなど、日本の大企業が相次いで希望退職者を募集しています。
希望退職者を募集している理由にはいくつか要因がありますが、多くの企業が応募対象者を45歳以上と中高年を限定していることを考えると、組織の新陳代謝を図りつつ、事業に必要とされない人材の放出が目的であることがわかります。
人生100年時代と言われる中、人々の労働期間は長期化しており、将来、23歳から70~75歳まで働くことを考えると労働期間は47~52年になることが予想されます。その一方で、事業を取り巻く環境は大きく変化するので、企業も人も成長・変化できなければ淘汰されるのは必至です。(50年同じことを続けるだけで安泰などという企業はほとんどありません!)
つまり、これまでのように休日になったらショッピングや映画、観光・レジャーなどに出かけるといった休暇の過ごし方をしていると、いつまで経っても新しいスキルを身につけることができないので、成長・変化することができず、次の時代に必要とされない人材になってしまうのです。
そのため、今後は読書や英会話、ビジネススクールに通うなどして、自主学習の時間をつくり、自ら成長・変化していかなければなりません。
また、勉強したことを副業に活かして本業とは別の収入源をつくっておくと可処分所得(収入-支出)が一気に上がり、生活が安定するだけでなく、将来の職業の選択肢の幅が広がります。
さらに、若い時から資産形成を始めておくと休職や転職などで一時的に収入が下がった時の支えになります。(※希望退職者の応募対象者の年齢が45歳以上であることを考えると、概ね20年毎に社会で必要とされるスキルは大きく変わるため、その都度休職と転職が予想されます。働く期間が50年であることを考えれば、誰もが人生で二度は経験することが予想されます。)
いずれにせよ、これからの時代を生きる人々にとって、勉強、副業、資産形成の三つは非常に重要で、それをやり続けた者と怠った者との間で、45歳、65歳を迎えた時に大きな人生の格差が生まれることは必至です。
グッドラック。
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