バフェット太郎です。
今からちょうど一年前の2018年12月、ダウ平均は直近の高値からおよそ20%暴落しました。当時、米国株が史上最高値を更新していたことから、「米国株投資は長期的に右肩上がりなのだから、暴落を待ってから買えばいい」と考えていた人たちにとって絶好の投資機会が訪れたのです。
【ダウ平均:週足】

現在、ダウ平均はこれまでレジスタンス(上値抵抗線)となっていた2万7400ドル水準を大きく上回って新波動入りし、2万8000ドルの大台を突破したことからさらなる上昇が期待できます。つまり、昨年の暴落で果敢に買い向かった投資家は大きな値上がり益を手にしたというわけです。
しかし、暴落で果敢に買い向かった投資家はほとんどいません。
【ダウ平均(週足)2015-2018末】

なぜなら、ダウ平均は200週移動平均線の2万0720ドルをつけることなく反発してしまったからです。当時、多くの投資家が2015年と2016年の暴落局面同様、200週移動平均線まで下がることを期待していたのです。
結果、200週移動平均線をつけることなく大きく反発し、2万8000ドルの大台を突破してしまったのです。ちなみにバフェット太郎は当時、『【残念な人ほど暴落を待つ】あなたが株式投資を今からはじめるべき理由(2018/12/14)』と題し、投資をはじめることを推奨していました。
なぜ、バフェット太郎が「暴落を待たずに今からはじめるべき」と主張したのかと言うと、誰もタイミングを正確に計ることなどできないからです。
たとえば、1991年のダウ平均は3000ドルと、1982年の800ドルから大暴騰し、当時の史上最高値を更新していたのですが、今日と同じようにこのトレンドが長く続くと考えた投資家はほとんどおらず、雑誌フォーブスは「株価を正当化するためのバカげた言い訳」と題する特集を組み、株価が「投機的な狂乱相場の真っただ中にある」と指摘しました。つまり多くの投資家たちは将来の先行き見通しに懐疑的だったのです。
しかし、その後もダウは上昇を続け、95年に5000ドル、96年に6000ドル、97年に7000ドル、98年に9000ドル、99年に1万1000ドルと上昇相場が止まらず、1982年から2000年まで18年間で(87年のブラックマンデーにより瞬間的な調整局面はあったものの)ダウは1万ドル(約14倍)も上昇したのです。
ちなみに、95年にはメリルリンチやモルガン・スタンレーなど投資銀行のアナリストたちが強気相場の根拠に強い懸念を示したことに加えて、ソロモン・ブラザーズのストラテジストが「恐怖と欲望」と題する論文で相場に警鐘を鳴らしました。
さらに、96年にはS&P500指数のPERが第二次世界大戦後の平均PERをはるかに上回る20倍という水準に達し、ウォールストリート・ジャーナル紙が「株式投資は国民の趣味となり、国中の熱狂の的となった。マルクスに取って変わる大衆の宗教になった(つまり間違っている)のだ」と、皮肉を込めて論じました。
加えて、同年末にはシラーPERで知られるロバート・シラー教授も株価が過大評価されていることを証明する論文をFRBに提出し、FRBのグリーンスパン議長も「根拠なき熱狂」と発言しました。つまり、みんな間違っていたのです。
ただし、1982年から2000年にかけて一貫して上昇を続けてきたわけではありません。97年には、アジア通貨危機によりダウが急落し、98年にはロシア政府がデフォルトを宣言してダウが瞬間的に2000ドルあまり下落しました。しかし、投資家の買い意欲が止まることはなく、相場はすぐに回復したのです。
ところが、99年にダウが1万1000ドルをつけた時、ジェームズ・グラスマン氏とケビン・ハセット氏が共著「Dow36,000」で「NYダウは過小評価されており、本来の株価は3倍の3万6000ドルだ」と主張すると、ダウ平均は皮肉にも弱気相場入りしたのです。
つまり、投資家はタイミングを正確に計ることなどできないので、定期的な積立投資をコツコツと愚直に続けるべきなのです。かくいうバフェット太郎も「強気相場は最終局面を迎えている」と予想しつつも、毎月積立投資をしているほか、配当を再投資することで愚直に買い増しを続けています。
現在、FRB(米連邦準備制度理事会)がQE4(量的緩和第4弾)を実施していることで、市場に大量の資金が注入されるなどバブルを形成しようとしています。その一方で個人投資家らは米国株に消極的になるなど過熱感がありません。
まるで、90年代前半に多くの投資家が間違ったように、歴史は我々の懸念が杞憂に終わることを教えてくれているのかもしれません。言い方を変えれば、歴史はダウの大暴騰を予感させます。
グッドラック。
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
今からちょうど一年前の2018年12月、ダウ平均は直近の高値からおよそ20%暴落しました。当時、米国株が史上最高値を更新していたことから、「米国株投資は長期的に右肩上がりなのだから、暴落を待ってから買えばいい」と考えていた人たちにとって絶好の投資機会が訪れたのです。
【ダウ平均:週足】

現在、ダウ平均はこれまでレジスタンス(上値抵抗線)となっていた2万7400ドル水準を大きく上回って新波動入りし、2万8000ドルの大台を突破したことからさらなる上昇が期待できます。つまり、昨年の暴落で果敢に買い向かった投資家は大きな値上がり益を手にしたというわけです。
しかし、暴落で果敢に買い向かった投資家はほとんどいません。
【ダウ平均(週足)2015-2018末】

なぜなら、ダウ平均は200週移動平均線の2万0720ドルをつけることなく反発してしまったからです。当時、多くの投資家が2015年と2016年の暴落局面同様、200週移動平均線まで下がることを期待していたのです。
結果、200週移動平均線をつけることなく大きく反発し、2万8000ドルの大台を突破してしまったのです。ちなみにバフェット太郎は当時、『【残念な人ほど暴落を待つ】あなたが株式投資を今からはじめるべき理由(2018/12/14)』と題し、投資をはじめることを推奨していました。
なぜ、バフェット太郎が「暴落を待たずに今からはじめるべき」と主張したのかと言うと、誰もタイミングを正確に計ることなどできないからです。
たとえば、1991年のダウ平均は3000ドルと、1982年の800ドルから大暴騰し、当時の史上最高値を更新していたのですが、今日と同じようにこのトレンドが長く続くと考えた投資家はほとんどおらず、雑誌フォーブスは「株価を正当化するためのバカげた言い訳」と題する特集を組み、株価が「投機的な狂乱相場の真っただ中にある」と指摘しました。つまり多くの投資家たちは将来の先行き見通しに懐疑的だったのです。
しかし、その後もダウは上昇を続け、95年に5000ドル、96年に6000ドル、97年に7000ドル、98年に9000ドル、99年に1万1000ドルと上昇相場が止まらず、1982年から2000年まで18年間で(87年のブラックマンデーにより瞬間的な調整局面はあったものの)ダウは1万ドル(約14倍)も上昇したのです。
ちなみに、95年にはメリルリンチやモルガン・スタンレーなど投資銀行のアナリストたちが強気相場の根拠に強い懸念を示したことに加えて、ソロモン・ブラザーズのストラテジストが「恐怖と欲望」と題する論文で相場に警鐘を鳴らしました。
さらに、96年にはS&P500指数のPERが第二次世界大戦後の平均PERをはるかに上回る20倍という水準に達し、ウォールストリート・ジャーナル紙が「株式投資は国民の趣味となり、国中の熱狂の的となった。マルクスに取って変わる大衆の宗教になった(つまり間違っている)のだ」と、皮肉を込めて論じました。
加えて、同年末にはシラーPERで知られるロバート・シラー教授も株価が過大評価されていることを証明する論文をFRBに提出し、FRBのグリーンスパン議長も「根拠なき熱狂」と発言しました。つまり、みんな間違っていたのです。
ただし、1982年から2000年にかけて一貫して上昇を続けてきたわけではありません。97年には、アジア通貨危機によりダウが急落し、98年にはロシア政府がデフォルトを宣言してダウが瞬間的に2000ドルあまり下落しました。しかし、投資家の買い意欲が止まることはなく、相場はすぐに回復したのです。
ところが、99年にダウが1万1000ドルをつけた時、ジェームズ・グラスマン氏とケビン・ハセット氏が共著「Dow36,000」で「NYダウは過小評価されており、本来の株価は3倍の3万6000ドルだ」と主張すると、ダウ平均は皮肉にも弱気相場入りしたのです。
つまり、投資家はタイミングを正確に計ることなどできないので、定期的な積立投資をコツコツと愚直に続けるべきなのです。かくいうバフェット太郎も「強気相場は最終局面を迎えている」と予想しつつも、毎月積立投資をしているほか、配当を再投資することで愚直に買い増しを続けています。
現在、FRB(米連邦準備制度理事会)がQE4(量的緩和第4弾)を実施していることで、市場に大量の資金が注入されるなどバブルを形成しようとしています。その一方で個人投資家らは米国株に消極的になるなど過熱感がありません。
まるで、90年代前半に多くの投資家が間違ったように、歴史は我々の懸念が杞憂に終わることを教えてくれているのかもしれません。言い方を変えれば、歴史はダウの大暴騰を予感させます。
グッドラック。

大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
コメント