バフェット太郎です。

これから米国株投資を始めてみようと考えている人の中には「為替リスクがあるから危ない」と考えている人も少なくありません。

たしかに、株価の下落に加えて為替まで下落すれば、指数以上に下落するのは事実ですから、為替リスクがあると言えるのは間違いではありません。しかし、だからと言って「投資をしない」のは間違いですし、「日本株に為替リスクはない」というのも間違いです。

実際、日本の主要企業の多くは円高が業績の圧迫要因になるので、円高に振れれば株価は暴落します。

【ダウ平均(円建て)と日経平均株価:1999末-2007末】
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たとえば、ドットコムバブル崩壊直前の1999年12月末を起点とした場合、ダウ平均(円建て)はバブル崩壊後に暴落したものの、日本株はそれ以上の大暴落になっていることがわかります。

これは、99年12月末から01年12月末の二年間にかけて、為替が1ドル101円から135円と大きく上昇したためです。

【ダウ平均(円建て)と日経平均株価:2007末-2018末】
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また、2008年の金融危機でダウ平均は最大-54%も大暴落したものの、日本株も同様に大暴落したため、2012年末頃までのパフォーマンスはほぼ同じくらいでした。しかし、2016年以降になると景気拡大を追い風にダウ平均はズンズンと上値を切り上げていき、日本株とのパフォーマンスの差を広げていきました。

このように、過去20年を振り返ると日本株は米国株以上に暴落し、低迷してきたことから、「米国株は為替リスクがあるから日本株以上に下がる」という意見が根拠に乏しいことがわかります。

ちなみに、過去30年とより長期で振り返らないのは、バフェット太郎が米国株投資を有利に見せているわけではなくて、1989年12月末の日経平均株価が3万8915円と史上最高値をつけた年だからです。つまり、わざわざ比べるまでもなく、米国株のパフォーマンスが圧勝しているからです。

もちろん、過去30年が将来の30年を保障するものではありません。しかし、日本の競争力が世界的に低下しているのは、現場で日々働いている我々が一番良くわかっていることなのではないでしょうか。これは、解雇規制が緩和されないことや、社内のハイテク化が進まないなど構造的な問題が原因です。

そのため、長期的に見れば米国株が日本株をアウトパフォームし続けることは必然であり、為替リスクを恐れて米国株に投資をしないのは間違いであると言えるんです。

グッドラック。

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