バフェット太郎です。

2019年も米国株は強かったです。S&P500種指数の年間騰落率(12月25日時点)は+28.6%高と、底堅い経済指標とFRBによる量的緩和政策を背景に、世界各国の主要株価指数を大きくアウトパフォームしました。

しかし、必ずしもすべての米国株が好調だったというわけではありません。米国で絶大な人気を誇る個人投資家向け情報サイト「モトリーフール(日本語版) 」によれば、『注目すべき米国割安株』として百貨店大手メーシーズ(M)が紹介されています。

【メーシーズ(M):週足】
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メーシーズの株価は年初来-45.9%、18年の高値からは-57.5%と大暴落しています。これは利益見通しを下方修正したほか、売上高が3四半期連続で予想を下回るなど冴えない結果が続いたためです。

しかし、メーシーズは既存店売上高が改善しつつあることに加えて、保有する不動産の価値を加味すれば、バリュエーション面で非常に魅力的です。

たとえば、メーシーズは優良不動産物件を多く保有しており、ニューヨークにあるヘラルドスクエアの不動産価値は30億~40億ドルにのぼると推定されています。また、その他の保有する不動産を含めると約160~190億ドルの不動産価値があるとされ、時価総額の約50億ドルを大きく上回ります。

【メーシーズのキャッシュフロー推移】
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また、多くの投資家はメーシーズがアマゾン・ドットコム(AMZN)などネット通販との競争激化を受けて業績が大きく落ち込んでいるに違いないと思い込んでいますが、キャッシュフローの推移を眺めると、本業の儲けを表す営業キャッシュフローが安定して黒字であることがわかります。

今後、メーシーズは保有する優良不動産を活用して復活を試みていると予想されています。たとえば、ヘラルドスクエアの旗艦店の上に高さ800フィートのオフィスタワーを建設するなど、保有する不動産を拡張してオフィススペースや住居を増やすことを計画しているそうです。

こうした中、メーシーズの予想PERは6.1倍、予想配当利回り9.4%と非常に割安です。これは、キャッシュフローが現在のペースで縮小し続ければ、経営陣は2年以内に配当を減らさざるを得ないと考えられているためです。

つまり、現在の株価は減配が織り込まれている可能性が高く、高配当だからと言って飛びつくと、減配しかねないリスクがあるというわけです。

そのため、投資家はメーシーズの百貨店事業がこれ以上悪化しないのかどうかを見極めつつ、不動産事業が成長するまで、配当を得ながら忍耐強く待ち続ける必要があります。

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グッドラック。




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