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バフェット太郎です。

クリスマス明けのNYダウ株式市場は、前日比+105.94ドル(+0.37%)高の2万8621.39ドルと史上最高値を更新して取引を終えました。

また、ナスダック総合指数は10営業日連続で上昇し、初めて9000ポイントの大台に乗せたほか、S&P500種指数の年間騰落率は+29%の上昇となり、このまま年を終えることができれば年間の上昇率としては2013年以来、9年ぶりの大きさとなります。

株式市場が好調だった主な要因は、年末商戦でのネット通販の売上高が好調だったほか、米中通商問題を巡る楽観的な見方が広がったためです。

さて、米国株式市場は2009年以降、およそ10年にわたる強気相場が続いているわけですが、必ずしもすべての投資家が報われたわけではありません。

先日、物言う投資家として知られるヘッジファンドのマルカート・キャピタル・マネジメントが運用成績の不振が2年にわたって続いたことを理由に、ファンドの閉鎖を決めました。

マルカート・キャピタル・マネジメントは米プライベートエクイティ大手のブラックストーン・グループや著名投資家ウィリアム・アックマン氏の支援の下、ポートフォリオマネジャーであるリチャード・マグワイアによって2010年に創業されたヘッジファンドです。

創業から9年、マグワイア氏は世界最大の信託銀行BNYメロンや米靴メーカーのデッカーズ・アウトドアなどに対して、人事や事業戦略の見直しを求めるなどして割安で買った株の価値を高めようと、物言う株主として影響力を発揮してきました。

【S&P500種指数:週足】
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しかし、2018年10月から12月にかけてS&P500種指数が20.2%安と大暴落すると、大幅の損失が発生し、運用継続が困難になるほどの致命傷を負いました。

マグワイア氏から学ぶ教訓は、株式市場の暴落は必然であり、それはある日突然訪れ、回避不能であること。そして、だからこそ暴落に耐え得るポートフォリオをデザインする必要があるということです。

バフェット太郎がかねてから「バフェット太郎10種」なる地味で退屈な銘柄ばかり保有しているのは、これらがいずれも暴落に耐え得る銘柄だからです。

たとえば、コカ・コーラ(KO)やプロクター&ギャンブル(PG)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)などは、業績が景気の影響を受けにくく、安定したキャッシュフローと配当が期待できるため、弱気相場や暴落局面でも忍耐強く持ち続けることができます。

しかし、これがアマゾン・ドットコム(AMZN)など「高PER・無配株」であると、弱気相場や暴落局面で忍耐強く持ち続けることは難しいと思います。事実、数年に渡ってアマゾン・ドットコムを買い持ちし続けることができた投資家はほとんどいません。

そのため、多くの個人投資家は暴落に耐え得る地味で退屈な優良株やS&P500インデックスファンドに投資し、愚直に積立投資と配当再投資を続けることが賢明です。

グッドラック。




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