バフェット太郎です。

2010年代の新興国株は散々なパフォーマンスで終わろうとしています。

【iシェアーズMSCI新興国株ETF(EEM):2010年代】
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新興国株ETFのiシェアーズMSCI新興国株ETF(EEM)の過去10年間のパフォーマンスは+34%と、年平均2.9%のリターンに留まりました。

これは、金融危機以降、世界の投資家が相対的にリスクの高い新興国株を売り、リスクの低い米国株を買ったほか、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げの影響を受けたためです。通常、世界の投資マネーは金利の低い所から高い所へと流れる傾向があるため、FRBによる利上げは新興国売り、米国買いの流れになりやすいのです。

事実、2010年代は新興国株とは対照的に米国株にとって最良の時代となりました。

【S&P500種指数:2010年代】
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S&P500種指数の過去10年間のパフォーマンスは+290%と、年平均11.3%のリターンを上げました。

これは、2008年の金融危機以降、FRBによるQE(量的緩和)を追い風に莫大な投資マネーが米国株式市場に流入したほか、堅調な労働市場を背景に企業業績も改善したためです。

そのため、2010年代は新興国株に集中投資していた投資家ほど悲惨なパフォーマンスとなってしまったのです。特に10年前は成長著しい新興国株ほど高いリターンが期待できると言われていたので、新興国株に集中投資した人たちも少なくありません。(今ではすっかり凍死家状態ですが。)

さて、2020年代は米国のミレニアル世代(1980年代~2000年代初頭までに生まれた世代)の消費が活発になる時代です。彼らはこれから結婚し、自動車を買い、子どもを儲け、家を買い、家具を買い揃え、教育費やレジャーにどんどんお金をかけるようになります。

当然、消費が拡大すれば経済活動が活発になるため、2020年代は米国株投資家にとって最高に恵まれた時代となります。また、売られすぎた新興国株にも投資マネーが流入することが予想されます。

今後、米中貿易戦争が激化すれば、世界経済は景気後退のリスクが高まり、一時的に世界同時株安が懸念されるものの、その後、利下げを追い風に投資マネーが新興国に流入することが期待できるため、新興国株も大きく上昇します。

とりわけ、世界の製造業の生産拠点が中国から東南アジアに移転する動きが加速することを考えれば、東南アジアがとくに値上がり益が期待できます。とりわけ、GDPが低いベトナム株のポテンシャルが最も大きいです。

つまり、2020年代は米国株、新興国株に関わらず、株式投資家にとって最良の10年となる公算が大きいです。言い方を変えると、投資をしている人と投資をしていない人とでますます格差が拡大する残酷な時代を迎えるということです。

2017年から始まったトランプ相場はその序章に過ぎません。

グッドラック。




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