バフェット太郎です。

投資家は銘柄選択の指標として様々な投資指標を参考にするわけですが、とりわけ「長期投資」を前提とした場合、配当を重視した方が良さそうです。

【保有期間別・パフォーマンスに対する貢献度:バリュエーション/配当成長率/配当利回り】
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(出所:Man Institute

世界最古で英最大級のヘッジファンド、マン・グループのレポートによれば、パフォーマンスに対する貢献度は保有期間が長くなればなるほど配当の重要性が増すとのこと。

たとえば、保有期間を1年とした場合、パフォーマンスに対する貢献度はバリュエーションが51.1%、配当成長率37.5%、配当利回り11.4%だったのに対し、保有期間を20年とした場合では、バリュエーションが6.9%と大幅に低下した一方、配当成長率は64.5%、配当利回り28.6%と配当の重要性が増していることがわかります。(※バリュエーションとは、PERやPBRといった指標を指します。)

そのため、投資指標として「バリュエーションと配当のどちらを重視するべきか」という議論は、その想定する保有期間によるところが大きいです。

さて、長期投資を前提とした投資家は配当を重視した方が良いということがわかりました。しかし、配当株であれば何でもよいというわけではありません。たとえば、業績が景気に大きく左右されやすいようなセクターは、リセッション(景気後退)局面で業績悪化にともない減配しかねません。

従って、単純に配当利回りが高い銘柄よりも、配当が毎年増え続けるような増配株の方が良いです。かくいうバフェット太郎も、保有する銘柄はどれも連続増配株ばかりで、毎年安定して配当が増え続けています。

たとえば、バフェット太郎の保有銘柄プロクター&ギャンブル(PG)は62年、コカ・コーラ(KO)とジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)はそれぞれ56年、ウォルマート(WMT)は44年、マクドナルド(MCD)は42年、エクソン・モービル(XOM)は36年連続で増配を実施しています。
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これらの銘柄はいずれも「ワイドモート」を有していて、安定した配当が期待できるのです。ちなみに「ワイドモート」とはお城の周りを囲う堀のことで、敵の侵入を未然に防ぐ城池を意味します。

「ワイドモート」を有する企業というのは、たとえば参入障壁の高いビジネスモデルや圧倒的な市場シェア、低コストで商品やサービスを提供できる構造的競争優位性、消費者に馴染みのあるブランド、ライバルが簡単に打ち負かすことのできない潜在的価値などを持っている企業です。

そのため、バフェット太郎10種は永続的に安定したキャッシュフローと配当、そして増配が期待できるため、長期投資を前提とした場合、理に適った投資対象と言えるのです。

もちろん、長期投資に適した増配株はバフェット太郎10種の限りではありません。米国株には20年以上連続で増配を実施している銘柄が100以上あるため、自分の好きな銘柄に投資してオリジナルのポートフォリオをデザインするのも個別株投資の醍醐味です。

ちなみに、米国で絶大な人気を誇る個人投資家向け情報サイト「モトリーフール」に『2020年に注目すべき配当成長株2選(2020/1/4)』『増配で注目すべき質の高い米国株2選(2020/1/3)』で長期投資に適した増配株が紹介されているので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

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グッドラック。

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