バフェット太郎です。

金融リテラシーの低い残念な人ほど「株式市場が暴落してから投資を始めよう」と考えるものです。

なるほど、たしかに株は安く買って高く売ることで儲けることができるので「暴落を待つ」という投資戦略は一見正しいように思えます。しかし、強気相場がいつまで続き、どれくらい値上がりするのかがわからないことを考えれば、必ずしも賢明な戦略とは言えません。

事実、金融危機以降およそ10年に渡って強気相場が続いてきたわけですが、これまで何度も「米国株は近く弱気相場入りする」と予想されてきました。

最近の例を挙げれば、2018年の二つの調整局面がそれで、史上最高値圏にあった米国株は弱気相場入りするとの見方が広がりました。

また、その前は15年8月の中国発世界同時株安と12月のFRBによる9年半ぶりの利上げが多くの投資家らを悲観的にさせました。当時、これらを引き金にリセッション(景気後退)入りすると予想されていたのです。ちなみに、著名投資家ジム・ロジャーズ氏やジョージ・ソロス氏も米国株は暴落すると予想しており、ロジャーズ氏に至っては16年3月の時点で米国株は1年以内に100%暴落すると予想していました。

【ダウ平均:2015-2020】
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この四回の急落は、いずれも当時の過去最高値圏を起点としているため、今日のような相場と同じようなセンチメントでした。なにより、著名投資家やアナリストらがこぞって弱気な見通しを示していたことから、多くの個人投資家らがポジションを解消していましたし、また、投資に興味を持っている人たちは投資を始めることに躊躇していました。

しかし、その後多くの悲観論をよそに株高は続き、史上最高値を更新し続けました。つまり、当時ポジションを解消してしまったクソダサい投資家たちは、その後の値上がり益を十分に享受することができなかったのです。

また、株価が急落したからと言って下げ幅が限定的だったことに加えて、あっという間に株価が値を戻してしまったことから、「今日で底打ちした!」とタイミングを正確に見計らって株を大きく買い増しできた投資家もほとんどいません。

このように「売り」も「買い」も正確にタイミングを計ることができないことから、株式投資をさっさと始めて、あとは愚直に積立投資を続ける方が賢明です。

事実、著名投資家ウォーレン・バフェット氏も「将来の相場がどうなるかなんて誰にもわからない」とした上で、株式の長期投資は10年、20年、30年と時間が経てば経つほどうまくいくのだから「投資をいつまでも始めないのはひどい間違いだ」としています。

さて、米国とイランの対立激化、そして米中貿易戦争への懸念、世界経済の成長鈍化、米製造業の失速など、懸念材料が多すぎることから、多くの人たちは投資を始めるのに躊躇しています。

株はいつかは暴落するので、暴落を待っていた人たちは「そら見たことか!」と興奮する日がいつか訪れるかもしれません。しかし、その日ですら、彼らが躊躇せず、積極的に、そして大量に買い向かうことができる保障などどこにもないことから、やはり今すぐにでも始めて、コツコツと積立投資を始めた方が賢明です。少なくとも、これまではそれが多くの人に当てはまりました。

グッドラック。




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