バフェット太郎です。

投資家の中には大型株に投資するよりも、中小型株に投資した方が報われると信じている人も少なくありません。しかし、中小型株ほどバリュエーションが割高になりやすいことから、必ずしも中小型株への投資が報われるというわけではありません。

事実、過去10年を振り返ると、米主要三指数が史上最高値圏で推移する中、中型株の出遅れが目立っています。

【S&P400/S&P500レシオ:1992-2020】
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「S&P400/S&P500レシオ」(S&P400をS&P500で除した指数)を眺めると、2011年の0.796をピークに緩やかに下落基調が続いていることがわかります。これは、S&P500に対してS&P400がアンダーパフォームしていることを意味します。

また、1999年から2011年にかけて指数は大きく上昇した一方、1994年から1999年にかけて下落したことがわかります。

1994年から1999年はドットコムバブルに沸いた強気相場で、1999年から2011年はドットコムバブルの崩壊と金融危機が起きた長期停滞局面でした。つまり、中型株への投資は強気相場ではなく弱気相場ほど強いことがわかります。

【S&P400/S&P500レシオ:週足】
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「S&P400/S&P500レシオ」の週足チャートを眺めると、下向きトレンドの50週移動平均線を下回っていることがわかります。つまり、市場参加者らは明らかに中型株を敬遠し、大型株を選好しているわけです。そしてこれは、小型株に対しても同様の傾向が見られます。

【S&P600/S&P500レシオ:週足】
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「S&P600/S&P500レシオ」の週足チャートを眺めると、同様に下向きトレンドの50週移動平均線を下回って推移していることがわかります。

そのため、今日のような強気相場では、アップルやマイクロソフトのような超大型ハイテク株ほど選好されやすく、小型株はそれらの銘柄にアンダーパフォームしやすいです。

ちなみに、中小型株への投資は1999年のように底値を形成してからが良いです。

【S&P400/S&P500レシオ:1997-2001】
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1999年の「S&P400/S&P500レシオ」を眺めると、三角保ち合いを上にブレイクアウトした後、50週移動平均線をサポートラインにして「買い」が続きました。

【S&P600/S&P500レシオ:1997-2001】
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「S&P600/S&P500レシオ」も同様に三角保ち合いを上にブレイクアウトした後、50週移動平均線をサポートラインにして「買い」が続きました。

そのため、底値を形成していない中小型株への投資は未だ時期尚早です。

グッドラック。




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