バフェット太郎です。

日用品世界最大手のプロクター&ギャンブル(PG)が第2四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。

EPSは予想1.37ドルに対して、結果1.42ドルと予想を上回りました。

売上高は予想184億1000万ドルに対して、結果182億4000万ドルと予想を下回りました。

2020年の通期売上高見通しは旧ガイダンス+3~5%に対して、新ガイダンス+4~5%と上方修正されました。

2020年の通期EPS見通しは旧ガイダンス+5~8%に対して、新ガイダンス+8~11%と上方修正されました。

【部門別売上高構成比】
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プロクター&ギャンブルは五つの事業に分かれていて、「洗剤&日用品(32%)」「ベビー・女性&介護用品(25%)」「化粧品(20%)」の三大部門で売上高全体の四分の三を占めています。

【部門別:本源的販売数量と本源的売上高の(対前年比)】
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(※本源的=買収・売却や為替相場などの影響を除いた売上高)

「化粧品」の販売数量は+5%、売上高は+8%の増収と好調でした。これは主に、高単価のスーパープレミアムブランド「SK=Ⅱ」やヘアケア製品が好調だったためです。インフルエンサーを活用した広告宣伝が奏功しました。

「カミソリ」の販売数量は+2%、売上高は+4%の増収でした。プレミアム製品の販売が好調でした。

「ヘルスケア」の販売数量は+5%、売上高は+7%の増収でした。高単価のプレミアム歯磨き剤と歯ブラシの販売が好調でした。

「洗剤&日用品」の販売数量は+3%、売上高は+5%の増収でした。高単価のプレミアム洗剤の販売が好調でした。

「ベビー・女性&介護用品」の販売数量は±0%、売上高は+1%の増収でした。競合他社との激しい競争と複数の市場でのカテゴリー縮小により、苦戦を強いられています。

「全体」の販売数量は+3%、売上高は+5%の増収でした。

【部門別営業利益率構成比】
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【部門別営業利益率】
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「化粧品」の営業利益率は29.8%と、前年同期の28.7%から1.1%ポイント上昇しました。

「カミソリ」の営業利益率は30.0%と、前年同期の27.7%から2.3%ポイント上昇しました。

「ヘルスケア」の営業利益率は28.9%と、前年同期の30.1%から1.2%ポイント低下しました。

「洗剤&日用品」の営業利益率は22.1%と、前年同期の20.4%から1.7%ポイント上昇しました。

「ベビー・女性&介護用品」の営業利益率は23.5%と、前年同期の20.4%から3.1%ポイント上昇しました。

「全体」の営業利益率は24.8%と、前年同期の22.5%から2.3%ポイント上昇しました。

営業利益率が改善している主な要因は、革新的で高単価のプレミアム製品の販売が好調であるためです。

【プロクター&ギャンブル:2000-2020】
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5四半期ぶりに売上高が予想を下回ったことが嫌気されて、株価は-0.46%安の124.99ドルと下落して取引を終えました。

プロクター&ギャンブルの20年チャートを眺めると、上昇トレンドチャネルのレジスタンス(上値抵抗線)に到達していることがわかります。

予想PER25倍、配当利回り2.4%であることを考えると、バリュエーションはやや割高であることから上値は重いと思います。

ただし、引き続き安定したキャッシュフローが期待できることから、投資家は引き続きホールドで大丈夫です。

グッドラック。



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