バフェット太郎です。

中国発の新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、春節明けの中国株式市場は春節前と比べて7.7%安と暴落し、元ドル相場も1ドル7元台と2019年12月以来の安値をつけました。

ただし、中国人民銀行が公開市場操作(オペ)で1兆2000億元(約18兆7000億円)の資金供給を実施したことで、概ね想定内の下げ幅に留まりました。

【上海総合株価指数(週足)】
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引け後の先物市場はすでに反発していることから、投資家は今回の下げでパニックに陥る必要はありません。

【新型コロナウイルスの感染者数と死亡者数の推移】
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(出所:厚生労働省

厚生労働省が発表した中国の感染状況は、感染者数が1万7205人、死亡者数361人と、死亡者数が「SARS」の349人を上回りました。

感染者数は増加しているものの、新規感染者数の増加率が鈍化していることから、ピークは過ぎ去ったとの意見もあります。しかし、新規感染者数が毎日2000人前後増加していることを考えれば、単純に感染者数(母数)が増えたことに加えて、病院や医師の数が限られていることから、受診できる人も限られていることが増加率を限定的にしていると考えられます。

また、中国国外の致死率が依然として0%である一方、中国の致死率が2.1%であることを考えると、中国の実際の感染者数は現在の10~20倍以上いる可能性があります。つまり、新型コロナウイルスの致死率は2%ではなく、それよりもずっと低い0.5%以下であると考えられるわけです。

とはいえ、致死率が低くてもウイルスの流行が1~4月にかけてピークを迎えることや、世界中の人々がパニックに陥っていることを考えると、中国経済に与える打撃は想定を上回る可能性もあり読みにくいです。

【中国GDP成長率が1%鈍化した場合に各国に与える影響】
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ただし、中国経済の鈍化が米国経済に与える影響はほとんど限定的であるため、米国株クラスタは過度に悲観的になる必要はありません。

【S&P500種指数:日足】
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S&P500種指数を眺めると、50日移動平均線がサポートラインとなり反発している一方、安全資産とされる債券の利回りは上昇(価格は下落)しています。つまり、投資家らは新型コロナウイルスの影響を限定的だと考えていて、再びリスク資産に資金を振り向けているわけです。

そのため、一握りの優良株やS&P500インデックスファンドに長期投資している投資家は、この程度の急落にうろたえるのではなく、暴落に慣れて忍耐強く保有し続けることで強気相場で資産の最大化を目指してください。

グッドラック。


 
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