バフェット太郎です。

米国で絶大な人気を誇る個人投資家向け情報サイト『モトリーフール』が、長期投資において最も成功した投資ポートフォリオには一つの共通点があるとして、それは「配当」であることを『超高利回り米国配当株式3選』で記しました。

事実、ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版』によれば、1957年から2003年までのS&P500種指数の平均リターンは年率11.2%だったのに対して、ダウ10種(ダウの高配当銘柄10種)のそれは14.4%と、市場平均を大きく上回っていたことから、配当株への投資は報われやすいことがわかります。

ただし、配当株に投資する場合、配当が実際に支払われるかどうかを注意する必要があります。たとえば、株価暴落により配当利回りが10%を超えたとしても、それは減配を織り込んだ水準であり、実際に無配に転落すれば「配当利回り10%」は絵に描いた餅となり、配当金を1ドルも受け取れないなんてことだってあり得るのです。

そのため、高配当株に投資する場合、持続可能性の高い銘柄に投資する必要があります。

たとえば、原油安に伴うエネルギー株の暴落は高配当株に投資する絶好のチャンスになり得ます。

具体的な銘柄を挙げればエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などです。この二つの銘柄の配当利回りはそれぞれ5.4%、4.8%と高配当で、連続増配年数は37年、34年と持続的な配当が期待できます。

原油が急落している主な要因は、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、中国でヒトやモノの往来が減ったほか、工場の停止で経済活動が停滞したことで、原油需要が大きく落ち込んだためです。

ただし、新型コロナウィルスの流行のピークは1~4月頃までであることや、OPEC(石油輸出国機構)が大幅減産を検討していることなどを考えると、原油安は一時的である可能性が高いです。

【原油先物価格:週足】
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原油先物価格の週足チャートを眺めると、50ドルと42ドルの水準にそれぞれサポートライン(下値支持線)があることが確認できます。そのため、50ドルを割り込めば42ドルがターゲットになります。

ただし、2016年以降、強気のトレンドチャネルを形成していることを考えると、50ドルのサポートラインで反発して再び上昇する公算が大きいです。つまり、原油安に伴うエネルギー株の暴落は絶好の投資機会だと言えるわけです。

また、高配当株と言えばタバコ株も魅力的です。

米タバコ最大手のアルトリア・グループの配当利回りは7.0%、世界タバコ最大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)のそれは5.7%と高配当です。

タバコ株は業界全体のタバコ販売本数が減少しているものの、販売価格を引き上げることで増益を達成しているほか、莫大なフリーキャッシュフローを生み出しているため持続的な配当が期待できます。

これら高配当株への投資は大きな値上がり益が期待できないものの、配当を再投資し続けることで少しずつ着実に資産を増やし続けることができることから長期的には報われる公算が大きいです。

とはいえ、多くの投資家はソッコーでお金持ちになりたいと願い、誰もゆっくりお金持ちになりたいとは考えていないことを考えると、配当株への投資を続ける人はあまりいないのかもしれません。

グッドラック。

(参考:モトリーフール『【米国株動向】超高利回り米国配当株式3選』)



 
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