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バフェット太郎です。

ISM(米供給管理協会)が発表した1月のISM非製造業景況指数は予想55.0に対して、結果55.5と予想を上回ったほか、景気拡大と縮小の分かれ目となる50を上回りました。

そもそも、ISM非製造業景況指数とはサービス業の購買担当者から見た景況感を表していて、米民間経済のおよそ7割をサービス業が占めていることから、非常に注目度の高い経済指標として知られています。

【ISM非製造業景況指数(内訳)】
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内訳は以下の通りでした。

「事業活動」は60.9と、前月の57.0から3.9ポイント上昇しました。

「新規受注」は56.2と、前月の55.3から0.9ポイント上昇しました。

「雇用」は53.1と、前月の54.8から1.7ポイント低下しました。

「在庫」は46.5と、前月の51.0から4.5ポイント低下しました。

「価格」は55.5と、前月の59.3から3.8ポイント低下しました。

「雇用」が減速したものの、「事業活動」と「新規受注」が上昇するなど、先行き見通しは明るいです。

【ISM非製造業景況指数】
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ISM非製造業景況指数の推移を眺めると、2018年9月をピークに下落トレンドが続いたものの、持ち直しの兆しが見えつつあります。

指数を眺める際に注意しなければならないことは、トレンド(方向性)を重視するのではなく、位置を重視するということです。つまり、50を上回っているということは購買担当者が景気の先行き見通しに対して、楽観的であるということを示唆しています。

従って、今後個人投資家はこれが一時的なものなのか、あるいは持続的なものなのかを見極める必要があります。

ちなみに、過去二回のリセッション(景気後退)を振り返ると、いずれも指数が50を下回ってから一カ月以内にリセッション入りしていたことから、引き続き注意が必要です。

【米ADP非農業部門雇用者数】
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さて、同日発表された1月の米ADP非農業部門雇用者数は予想15万6000件に対して、結果29万1000件と予想を大きく上回りました。

【企業規模別の雇用者数】
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とりわけ従業員数が50~499名の中企業が好調で、12万8000人増加しました。また、従業員数1~49名の小企業も9万4000人増と好調でした。

【商品生産セクターの業種別雇用者数】
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商品生産セクターにおける業種別雇用者数を眺めると、建設業が4万7000人増、建設業1万人増と比較的好調でした。

【ダウ平均:日足】
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好調な経済指標が好感されて株価は50日移動平均線をサポートラインに大きく反発しています。短期的なターゲットは直近の高値2万9400ドルですが、ダウ3万ドルまであと1000ドル(+3.4%)であることを考えると、月内にも3万ドルを突破する公算が大きいです。

このように、好調な経済指標と金融緩和への期待感から株価は大きく上昇しており、個人投資家は株の「持たざるリスク」に直面していると言えます。

グッドラック。




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