バフェット太郎です。

中国発の新型コロナウィルス感染拡大を巡る懸念が和らぎつつあります。

【世界の新規感染者数の推移】
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(出典:AFP

グラフは新型コロナウィルスの世界の新規感染者数の推移を表しています。

中国本土の感染者数は4万4000人を超え、死者数は1万1110人に上り、今後さらに増加することが確実ではあるものの、新規の感染者数は2月5日の3900人をピークにゆるやかに鈍化していることから、収束に向かいつつあることがわかります。

こうした中、S&P500種指数とナスダック総合指数は過去最高値を更新し、一段と加速することが予想されます。

【原油先物価格とS&P500種指数の推移:1990-2020】
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過去30年における三回のリセッション(景気後退)を振り返ると、いずれもリセッションの直前に原油価格が高騰していたことがわかります。しかし、足元の原油相場を眺めると、新型コロナウィルス感染拡大を懸念した世界的な需要の減少が重しとなり、価格は50ドルを下回って推移しています。

原油安はガソリン価格の値下がりを意味しますから、クルマ社会の米国では、ガソリン代が浮いた分、消費が活発になることが予想されます。

S&P500種指数も強気のトレンドチャネルを維持していることに加えて、上昇余地が未だあるこを考えれば、米経済は好調な消費支出を追い風に、景気拡大は続く公算が大きいです。

さて、このような強気相場において起こり得ることは、投資家と非投資家との間で起こる格差拡大です。

米国株式市場は、長期的に見れば年平均7%のリターンが見込めると言われていますが、これは何も7%前後のリターンが毎年続くという意味ではありません。事実、過去100年を振り返ってみても、7%±2%(すなわち5~9%)のリターンで終わった年はほとんどなく、多くの年で平均を大きく上振れたり下振れたりしました。

また、「長期的に見れば平均7%のリターン」とは、インフレ調整済みであり、インフレの2~3%を加味すると、年平均9~10%になり得ます。(※インフレが2~3%を大きく上回る可能性は十分にあります。)

つまり、何が言いたいかと言えば、強気相場の最終局面というのは、投資家の資産が年10~30%増加することが予想される一方、非投資家は資産をほとんど増やすことができませんから、格差が例年よりもずっと拡大しやすいということです。

言い方を変えれば、投資家はこうした局面でしっかり株式を保有していなければ資産を大きく増やすことができませんから、リスク許容度の範囲内でできるだけ多くの資産を株式に振り分けておいた方が賢明です。

グッドラック。




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