バフェット太郎です。
2月15日発売予定の『いちばんやさしいSDGs入門(宝島社)
』に2ページだけバフェット太郎のコラムを掲載して頂いたので宣伝させてください!
そもそも「SDGs」とは、「サスティナブル・デベロップメント・ゴールズ(持続可能な開発目標)」の略称で、世界(国連加盟193カ国)が2030年までに達成するために掲げた17の目標を意味します。
【世界共通の17のゴール(目標)】
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられる街づくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
以上17の目標に加えて、それらを達成するための169のターゲットがあります。
たとえば、「1.貧困をなくそう」には7つのターゲットがあり、具体的に言えば、「2030年までに、1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。」「2030年までに各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。」などです。
つまり、「持続可能な開発目標」とは、「将来の世代のことを考えて、資源やお金の使い方を決める」ということで、世界各国の政府と企業はこれらを目標にお金の使い方を考えているわけです。
そして、SDGsが話題になると聞こえてくる言葉にESG「エンバイロンメント・ソーシャル・ガバナンス(環境・社会・企業統治)」というものがあります。
「ESG」とは、環境・社会・企業統治の三つに配慮した企業のことで、これらに着目して企業分析した投資のことを「ESG投資」と言い、近年、株式市場で注目を集めています。
たとえば、マクドナルド(MCD)は環境に配慮してプラスチックのストローを紙ストローに変えたり、プロクター&ギャンブル(PG)はCO2排出量削減や水の使用量削減、埋立廃棄物ゼロの事業所80%以上で達成するなど、環境に配慮した取り組みを実践しています。こうした企業に投資することで、社会的に意義のある投資をすることができるというわけです。
一方で、ESG投資には矛盾もあります。たとえば、環境への配慮を優先すれば、化石燃料を取り扱うエネルギー株に投資することはできません。しかし、一部の新興国の主要な輸出品目の中に原油や天然ガスなどの化石燃料があるため、仮に先進国が化石燃料の輸入をストップすれば、一部の新興国は化石燃料以外に輸出するモノがなくなり、貧困を助長させてしまうのです。
また、人々の健康に配慮した場合、タバコは世の中からなくしてしまった方が良いです。しかし、歴史を振り返ると1930年代に米国で「禁酒法」が制定された結果、アルコール飲料の密造が増え、裏組織に大量のアングラマネーが流入してしまったことから、タバコでも同じことが起こり得るため、禁止にすることができないのです。
さらに、飲酒運転や飲酒後の暴行や性犯罪が全世界で起きていることを考えれば、アルコールの一日の飲酒量を制限する必要があります。しかし、これができないのは世界各国でアルコール企業を巡る利権が絡んでいるためです。
このように、環境や社会に配慮しすぎると経済にお金が回らなくなり、結果的に世の中にとって悪い結果になるのも事実です。
こうしたことから、ESG投資への矛盾があるのは事実ですが、それでも全体的に見ればESG投資は社会的に意義のある投資先だと思います。
SDGsやESG投資に興味のある方はぜひどうぞ


グッドラック。
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
2月15日発売予定の『いちばんやさしいSDGs入門(宝島社)
そもそも「SDGs」とは、「サスティナブル・デベロップメント・ゴールズ(持続可能な開発目標)」の略称で、世界(国連加盟193カ国)が2030年までに達成するために掲げた17の目標を意味します。
【世界共通の17のゴール(目標)】
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられる街づくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
以上17の目標に加えて、それらを達成するための169のターゲットがあります。
たとえば、「1.貧困をなくそう」には7つのターゲットがあり、具体的に言えば、「2030年までに、1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。」「2030年までに各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。」などです。
つまり、「持続可能な開発目標」とは、「将来の世代のことを考えて、資源やお金の使い方を決める」ということで、世界各国の政府と企業はこれらを目標にお金の使い方を考えているわけです。
そして、SDGsが話題になると聞こえてくる言葉にESG「エンバイロンメント・ソーシャル・ガバナンス(環境・社会・企業統治)」というものがあります。
「ESG」とは、環境・社会・企業統治の三つに配慮した企業のことで、これらに着目して企業分析した投資のことを「ESG投資」と言い、近年、株式市場で注目を集めています。
たとえば、マクドナルド(MCD)は環境に配慮してプラスチックのストローを紙ストローに変えたり、プロクター&ギャンブル(PG)はCO2排出量削減や水の使用量削減、埋立廃棄物ゼロの事業所80%以上で達成するなど、環境に配慮した取り組みを実践しています。こうした企業に投資することで、社会的に意義のある投資をすることができるというわけです。
一方で、ESG投資には矛盾もあります。たとえば、環境への配慮を優先すれば、化石燃料を取り扱うエネルギー株に投資することはできません。しかし、一部の新興国の主要な輸出品目の中に原油や天然ガスなどの化石燃料があるため、仮に先進国が化石燃料の輸入をストップすれば、一部の新興国は化石燃料以外に輸出するモノがなくなり、貧困を助長させてしまうのです。
また、人々の健康に配慮した場合、タバコは世の中からなくしてしまった方が良いです。しかし、歴史を振り返ると1930年代に米国で「禁酒法」が制定された結果、アルコール飲料の密造が増え、裏組織に大量のアングラマネーが流入してしまったことから、タバコでも同じことが起こり得るため、禁止にすることができないのです。
さらに、飲酒運転や飲酒後の暴行や性犯罪が全世界で起きていることを考えれば、アルコールの一日の飲酒量を制限する必要があります。しかし、これができないのは世界各国でアルコール企業を巡る利権が絡んでいるためです。
このように、環境や社会に配慮しすぎると経済にお金が回らなくなり、結果的に世の中にとって悪い結果になるのも事実です。
こうしたことから、ESG投資への矛盾があるのは事実ですが、それでも全体的に見ればESG投資は社会的に意義のある投資先だと思います。
SDGsやESG投資に興味のある方はぜひどうぞ
グッドラック。

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