バフェット太郎です。

株高ドル高が加速したことで、米国株投資家の資産が大きく増えています。一方で円安が加速しているということは、リスク資産を保有していない非投資家との間で資産が加速度的に拡大していることを意味します。

そもそも、なぜ突如として円安に傾いたのかと言うと、「安全資産としての投資妙味がなくなったから」だと言えます。

これまで「円」は「金(ゴールド)」と並ぶ安全資産の代表格だったものの、消費増税の反動で消費支出が大きくの落ち込んだことや、新型コロナウィルスの感染拡大による経済への打撃が懸念されたことで、世界の投資家らが円売りドル買いに動いているのです。

事実、内閣府が公表した2019年第4四半期(10-12月期)の実質GDPは前期比年率換算で6.3%減少し、四半期の成長率としては過去10年で2番目に悪い数字(※1番は前回の消費増税の影響を受けた2014年第2四半期で7.1%の減少)となったほか、新型コロナウィルス感染拡大により、観光地の外食業やホテル業は壊滅的な打撃を被っています。

また、こうした中で日銀の黒田総裁が「躊躇なく追加的な措置を考える」として、追加的な金融緩和策をためらわない考えを示唆したこともドル高円安を加速させる要因となりました。

通常、世界の投資マネーは金利の低い所から高い所へとお金が流れる傾向にありますから、日銀が国債を大量に買い入れれば金利は下落し、相対的に金利の高い米国へと投資マネーが流れていくのです。

【ドル円:週足】
1
さて、過去10年のドル円チャートを眺めると、三角保ち合いを形成後、上にブレイクアウトしたことが確認できます。

【ドル円:週足】
2
ちなみに、チャートは上昇ペナントを形成していたため、数年かけて1ドル160円をターゲットに大暴騰することが予想されます。

さて、ドル高円安が加速すれば、日本は輸出競争力が高まるため、日経平均株価は追い風が吹きます。日本経済は2020年第1四半期(1-3月期)も新型コロナウィルス感染拡大を受けて実質GDPがマイナス成長となり、短期的に景気後退入りする公算が大きいものの、その後は円安を追い風に日経平均株価は大暴騰することが予想されます。

また、ドル高は米国株投資家にとっても恩恵となり得るため資産最大化のチャンスです。ただし、その間のパフォーマンスは日本株と米国株のどちらが良いかはわかわかりません。もしかすると目先凹んだ分、日本株の方が良くなるかも。

いずれにせよ、リスク資産に追い風が吹くということは、リスク資産に資金を移している投資家と、いつまで経っても貯金ばかりしている(あるいは貯金すらしていない)非投資家との間で大きな格差が生まれることを意味します。

多くの日本人が投資をギャンブルだと考え、「株で資産形成なんてできるわけがない」と信じていることを考えれば、日本は超格差社会という残酷な未来が待っているのです。

グッドラック。

(参考:『モトリーフール』/「持ち続けることに意味がある、米国優良配当株3銘柄」)




にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします 
SPONSORED LINK