バフェット太郎です。

新興国で利下げが再加速していることで、新興国株投資が怪しくなってきました。

中国発の新型コロナウィルス感染拡大を受けて世界経済は失速しており、新興国の中央銀行は景気を下支えするために相次いで利下げに踏み切っています。

【タイ王国の10年債利回り】
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タイの10年債利回りは1.058%と、金融危機時よりも低く、初の1%割れが迫っています。

【インドネシアの10年債利回り】
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【フィリピンの10年債利回り】
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【ベトナムの10年債利回り】
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【マレーシア10年債利回り】
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これらの国々は観光や資源の輸出などで中国と密接な関係にあるため、中国経済の悪影響を大きく受けます。そのため、景気刺激策として各国の中央銀行は利下げに踏み切っているのです。ちなみに、金利が下がれば企業は設備投資に積極的になれますし、個人は長期の住宅ローンを組みやすくなります。

しかし、世界の投資マネーは金利の低いところから高い所へと流れる傾向にあるため、新興国の利下げは通貨安を招きかねず、ドル建て債務を膨張させるリスクが高まります。

2008年の金融危機以降、米国はゼロ金利政策に舵を切ったため、新興国の政府や企業は低金利のドル建てで借りを入れし、積極的に国内に投資をしてきました。ところが、ドル高新興国通貨安が加速すれば、せっかく自国でお金を稼いでも借金はドルで返さなければなりませんから、返済が困難になります。

すると、新興国の政府や企業はデフォルト(債務不履行)リスクが高まるため、世界の投資家たちは新興国から一斉に資金を引き揚げようとします。結果、ドル高新興国通貨安がさらに加速し、新興国のデフォルトリスクがさらに高まるのです。

こうした中、FRB(米連邦準備制度理事会)はFOMCの議事要旨で、現行の金利水準で据え置くことが妥当とし、利下げに対して消極的な姿勢を示しています。しかし、新興国の経済危機がいずれ世界経済に波及することを考えれば、FRBも利下げに踏み切らざるを得なくなるはずです。

それを織り込むように、世界の投資家らはFRBは近く利下げに動くだろうと予想しています。

CMEフェドウォッチによれば、市場が予想する4月の利下げ確率は51.9%と、一カ月前の12.8%から大きく上昇しています。

FRBが利下げに踏み切れば、利息を生まない金が相対的に買い戻されますから、金価格は値上がりしやすいです。とりわけ、金市場は株式市場に比べてずっと小さな規模なので、株式市場にある資金が少し流れてるだけで急騰しやすいです。また、これまで多くの機関投資家は米国のグロース株ブームに乗る必要があったため、利息を生まず値上がり益も期待できない「金」をほとんど保有していなかったことから、急ピッチで買われることが予想されます。

つまり、今後のシナリオは「新興国株安」「ドル高」「米国株下げ幅限定的」「米国債利回り急落(価格は上昇)」「金急騰」です。

言い方を変えれば、デフォルトリスクが高まり、新興国株がボコボコに売られる局面こそが新興国株投資を始める絶好のチャンスです。

グッドラック。
 




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