バフェット太郎です。

「潮が引いて初めて誰が裸で泳いでいたかが分かる」とは著名投資家ウォーレン・バフェット氏の言。この言葉の解釈は様々ありますが、バフェット太郎は「株式市場が暴落した時、誰がクソダサい投資家がわかる」くらいの意味だと考えています。

つまり、大胆で向こう見ずな投資をしていた人ほど暴落で致命傷を負う一方、常に堅実な運用を心掛けていた人ほど暴落をやり過ごすことができるというわけです。

さて、新型コロナウィルスのパンデミック(世界的な大流行)が懸念される中、米国株の暴落が止まりません。

世界の投資家らは「株売り債券買い」を加速させており、ダウ平均が882.99ドル(3.28%)安の2万6074.60ドルと急落する中、米2年債利回りは1.054%まで急落(価格は上昇)しています。

【ダウ平均:日足】
3
米2年債利回りが政策金利の1.50%~1.75%から大きく乖離していることを考えれば、FRB(米連邦準備制度理事会)が近く利下げに動くことが予想されます。

【CMEフェドウォッチ:FOMC(3月18日)】
1
実際、CMEフェドウォッチによれば、市場が予想する3月18日FOMC(連邦公開市場委員会)の利下げ確率は72.0%と、一カ月前の7.9%から大幅に上昇しています。

【CMEフェドウォッチ:FOMC(12月16日)】
2
さらに、市場が予想する12月16日FOMCの金利水準は76.0%の確率で0.75~1.00%になることが予想されています。すなわち、年内三回の利下げが予想されているということです。

【米2年債利回り:1990-2020】
1
米2年債利回りは今、デッドクロスを形成しつつあります。過去を振り返ると、デッドクロス発生前後にリセッション(景気後退)入りしていたことから、米経済は近くリセッション入りするのでは?との懸念が高まっています。

ただし、FRBのパウエル議長は98年型の金利推移を想定しているため、必ずしもリセッション入りすると言えるわけではありません。事実、足元の経済活動は依然として堅調であることから、過度に金利を引き下げれば景気を過熱させてしまうリスクの方が高くなります。

とりわけ、新型コロナウィルスは夏頃に収束すると考えられているため、楽観的なシナリオで終わるなら多くの投資家が悲観的になっている今が絶好の買い場である公算が大きいです。

一方で、楽観的な予想に反して新型コロナウィルスの感染拡大が長期化しパンデミックとなれば、世界の経済活動が停滞し、リセッションの可能性を高めます。そのため、投資家は注意深く相場を追う必要があります。

ここで注意しなければならないのは、「自身のリスク許容度を超えた、大胆で向こう見ずな投資を控える」ということです。未来を正確に占うガラスの水晶玉がなければ、予め決められたシナリオも用意されているわけではないので、いずれのシナリオになっても良いように、堅実な投資を続けることが何よりも重要なのです。

ちなみに、「堅実な投資」を心掛けた場合、ポートフォリオには業績が景気に左右されないディフェンシブ銘柄を加えた方が良いです。

具体的な銘柄を挙げれば、コカ・コーラ(KO)やジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)などで、これらの銘柄は景気にほとんど左右されることなく安定したキャッシュフローが永続的に期待できます。

その他にも、たとえば米国の個人投資家に絶大な人気を誇る投資家向け情報サイト「モトリーフール」の「持ち続けることに意味がある、米国優良配当株3銘柄(2020年2月19日付)」にあるような銘柄も良いです。これらの銘柄はどれも競争優位性があるため安定した業績が期待できるほか、成長性も期待できる米国の優良配当株だからです。

このような銘柄に投資することができれば、暴落を回避することができなくても、やり過ごすことならできるはずですし、時間をかけて少しずつそして着実に資産を増やし続けることができるはずです。

グッドラック。

(参考:「モトリーフール:持ち続けることに意味がある、米国優良配当株3銘柄(2020年2月19日付)」)
 




にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします 
SPONSORED LINK