バフェット太郎です。

新型コロナウィルスのパンデミック(世界的な大流行)を巡る懸念が高まったことで、ダウ平均は前日比1190ドル(4.42%)安の2万5766.64ドルと、過去最大の下げ幅を記録して取引を終えました。直近の高値2万9568.57ドルからは3801.93ドル(12.9%)安です。

一方で安全資産とされる米国債と金が買われ、長期金利は一時1.24%と過去最低を記録し、金は一時1660ドルと7年ぶりの高値圏まで買われました。

【ダウ平均:日足】
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これまで好調だった米ハイテク企業が相次いで業績の下方修正を発表したことも投資家心理を冷やしました。

マイクロソフト(MSFT)がパソコン関連部門の1-3月期の売上高が従来予想に届かないと発表したことに加えて、アップル(AAPL)も供給面の遅れを要因に1-3月期の売上高は未達になる見込みであることを発表しました。株価はそれぞれマイクロソフトが7.05%安、アップルが6.54%安と急落しました。

また、クレジットカード大手のマスターカード(MA)も売上高の増加率が2~3%ポイント押し下げると発表したことで、株価が4.10%安と急落、同業首位のビザ(V)も3.85%安と連れ安となりました。

さて、多くの個人投資家は「新型コロナウィルスを巡る懸念が株価をどこまで押し下げるのか」ということが気になると思いますが、「200週移動平均線」と「下ヒゲ」をシグナルに相場は反転すると思います。

【ダウ平均:2010-2020】
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金融危機以降、10年に渡る強気相場を振り返ると、2011年、2015年、2016年の三回に渡って200週移動平均線がサポートライン(下値支持線)として反発していることがわかります。そのため、現在の200週移動平均線2万3549.12ドルまで下落し、そこから反発することが予想されるというわけです。ちなみに、その場合の下げ幅は直近の高値から-20.4%となります。

ただし、200週移動平均線まで下がらない場合もあります。事実、過去10年を振り返ると2011年、2012年(二回)、2014年の四回に渡って、いずれの場合も50週移動平均線を割り込むとすぐに反発しました。また、2018年の急落ではダウが-19.6%と暴落するも、200週移動平均線を前に反発していました。

つまり、200週移動平均線まで待っていたら、絶好の買い場を逃してしまうことも考えられます。

そのため「下ヒゲ」を意識すると良いです。

【下ヒゲ(陽線)】
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【下ヒゲ(陰線)】
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下ヒゲとは、上昇のシグナルとなり得るローソク足のことで、売り物に押されて下押ししたものの、買い方に支えられてトレンドが反転した場合に出現します。ヒゲが長いほど反発が強いことを示唆します。

【ダウ平均(週足)】
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たとえば、2018年の暴落局面では下ヒゲが出現したことでトレンドが反転しました。

【ダウ平均:1997-1999末】
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また、今日と類似していると言われる1998年も50週移動平均線を割り込んだ後、200週移動平均線を前に下ヒゲが出現してトレンドが反転しました。

こうしたことから、底値でタイミング良く買うということは誰にもできないものの、「200週移動平均線」と「下ヒゲ」を意識すれば、比較的底値圏で買うことができます。

そして、FRB(米連邦準備制度理事会)が景気拡大期の中で利下げに踏み切ることが予想されていることを考えれば、これから米国株はバブルとなる公算が大きいです。言い方を変えれば、米国株に投資する人とそうでない人たちとの間で大きな格差が生まれる時代になるということです。

グッドラック。
 




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