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バフェット太郎です。

中国発の新型コロナウイルスは、遠く離れた米国でも感染が拡大していて、米国内の感染者数は122人で、そのうち9人が死亡しました。

こうした中、米国でもマスクやアルコール消毒液、衛生商品だけでなく、トイレットペーパーや生理用品、オムツ、食料品、飲料水などの生活必需品までもが買い占められていて、スーパーやドラッグストアの棚が空っぽになるなどの社会問題に発展しています。

ヒトは国や人種に関わらず、パニックに陥ると同じ行動を取る傾向があるようです。

かくいうバフェット太郎もマスクやトイレットペーパーなど買う予定もなかったのに買ってしまったので、社会問題の一端を担ってしまいました。しかし、これは多くの人々が悲観的で愚かな行動を取れば、自分も悲観的で愚かな行動を取らなければ損をしてしまうからです。

実際、賢明で楽観的な人ほどトイレットペーパーなどの生活必需品を買い溜めしなかったことで、いざトイレットペーパーを買おうと思っても買えないなんてことになるわけです。

そのため、多くの人がパニックになって買い占めに走っている時、自分も同じように愚かになってトイレットペーパーを買っておいた方が困ることはないのです。また、仮に多く買い過ぎてしまったとしても、パニックの中で家族や友人に配ることもできるので買い過ぎて困ることもありません。

ちなみに、こうした問題が世界各地で起こるのは「現代社会が便利になりすぎたため」だと言えます。

たとえば、スーパーやコンビニ、ドラッグストアはどこにでもありますし、マスクやトイレットペーパーといった生活必需品はいつでも安価で大量に購入することができるので、「無くなったら買えばいい」と多くの人は考えています。

そのため、マスクや衛生商品、食料品といった、「命に関わるモノ」であるにも関わらず多くの人は備蓄していないのです。備蓄するには家にスペースが必要ですし、管理する手間もかかるため、スーパーやコンビニを倉庫として使った方が都合がいいのです。

しかし、アマゾンやヤフオク、メルカリなど気軽に個人間で商品を転売ができるようになった今、転売業者が高額で転売するため、これまでのようにスーパーやコンビニを倉庫として使うことはできなくなりました。

従って、多くの人々はちょっと不便で手間がかかったしても、災害用としてある程度の生活必需品は備蓄しておいた方が良さそうです。結局、転売業者が高額で転売できるのは、「命に関わるモノ」を備蓄をしなかった怠惰な人々が多いからなのですから。

★★★

さて、新型コロナウイルスの影響で製造業や観光業、飲食業が壊滅的な打撃を受ける一方、生活必需品セクターはパニックの恩恵を受けて業績が拡大する見通しです。

今日の米国の消費者の支出動向は2008年の金融危機時と酷似していて、当時、レストランなどの外食費よりも家庭用食料品に対する支出の方が多かったのです。

これは、経済が停滞する中で「巣ごもり消費」が拡大したことが背景にあるためで、冷蔵・冷凍食品のほか、パスタなどの常温保存食材が売り上げを伸ばしました。

そのため、今回も同じように「巣ごもり消費」の拡大が期待できることを考えれば、食品スーパーや食品、日用品といった生活必需品セクターのほか、メディアやゲーム関連セクターの上昇が期待できます。

具体的な銘柄を挙げれば、ネット動画配信サービス世界最大手のネットフリックス(NFLX)やゲームソフト制作大手のアクティビジョン・ブリザード(ATVI)などです。

また、食品スーパーなら小売り世界最大手のウォルマート(WMT)や先日ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)が新規で投資したスーパーマーケット首位のクローガー(KR)、食品株ならモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)やゼネラル・ミルズ(GIS)、キャンベルスープ(CPB)などが挙げられます。

これらの銘柄は、不況や災害といった逆風の中でも業績を拡大させることができるので、ポートフォリオの一部に組み入れておくと暴落局面でクッション材の役割を果たしてくれます。

グッドラック。



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