バフェット太郎です。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が世界経済の脅威となる中、FRBは緊急のFOMC(連邦公開市場委員会)を開き、金融政策において伝家の宝刀とも言える「ゼロ金利政策」と「QE(量的緩和政策)」を出し惜しみなく抜きました。

それに続き、日銀も緊急の金融政策決定会合を開き、ETF(上場投資信託)の年間購入目標額を12兆円とし、従来の6兆円から倍増させるほか、REIT(上場投資信託)の年間購入目標額も1800億円と、従来の900億円から倍増させることが決定しました。また、企業の資金繰りを支援するための資金供給も拡充することも併せて決定しています。

その一方で利下げは見送られました。これは、すでにマイナス金利(-0.1%)であることから、これ以上マイナス金利の深堀をすれば銀行の金利収入が減り、経営に打撃を与える可能性があるためです。ただし、黒田総裁は「(現在の水準は)限界ではない。深堀は可能だ」とし、必要に応じて利下げする姿勢を示しました。

さて、日銀による緊急の金融緩和強化策が発表されたことで、日経平均株価は一時急騰する場面がありましたが、その後一転して売りが優勢となり、結局、前日比429円(-2.5%)安の1万7002円と急落しました。

新型コロナウイルス感染拡大による日本経済への影響が2008年の金融危機に匹敵するか、あるいはそれ以上であることから、日本がリセッション(景気後退)入りするのは確実で、日本株はしばらく低迷することが予想されます。

【日経平均株価:2010-2020】
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日経平均の10年チャートです。直近の高値から29.5%安と、2016年の下落率29.2%安を上回り、金融危機以降最大の下げ幅を記録しています。

ちなみに、金融危機の下落率は直近の高値から61.8%安だったことから、今回、仮に同じ下げ幅を記録するなら、ターゲットは9200円になります。

日本の飲食業やホテル業、観光業などが深刻な打撃を受けていることを考えれば、半値となる1万2000円程度までは覚悟しておいた方が良いかもしれません。

とはいえ、見方を変えれば、株式市場の大暴落は優良企業の株を割安で買う絶好のチャンスにほかならないので、この弱気相場で現金比率を下げて積極的に買い向かいたいです。

とりわけ、金利が低下する局面では配当利回りの高い銘柄が魅力的です。ちなみに、異常に高い利回り(6%以上)は投資家が減配を織り込んでいる数字であるため注意が必要です。つまり、ヤフーファイナンスや証券会社に表示されている株の配当利回りは、将来実現しない数字である可能性が高いのです。

ただし、これはセクターにもよるので必ずしも6%以上の配当利回りが減配を織り込んでいるわけではありません。たとえば、配当性向(利益における配当支出額の割合)が比較的高いタバコセクターや通信セクターなどは、仮に配当利回りが6%以上であっても減配する可能性は低いです。

また、これまで20年以上にわたって増配を繰り返してきた連続増配株は、金融危機でも配当を増やしてきたわけですから、今回のコロナショックでも増配が期待できます。つまり、割安になった連続増配株に投資することで、キャピタルゲイン(値上がり益)とインカムゲイン(配当収入)の両取りが期待できるというわけです。

このような、両取りの投資アイディアは2012年のベストセラー『Get Rich With Dividends(配当金でお金持ちになる)』の著書マーク・リクテンフェルド氏による配当投資専門のニュースレター「Oxfordインカム・レター」が参考になると思います。同氏はウォールストリート・ジャーナルやバロンズなどにも度々寄稿しています。

彼の推奨する銘柄には、優良株でありながら割安で不人気な高配当株が度々紹介されています。つまり、株価の反発によるキャピタルゲイン(値上がり益)と高配当が同時に見込めるなど、大きなリターンが期待できるのです。

【オックスフォード・トレーディング・ポートフォリオとS&P500種指数のリターン推移】
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事実、1996年から2015年末までの20年間、「Oxfordインカム・レター」で提唱する”独自の投資法”を実践した「オックスフォード・トレーディング・ポートフォリオ」はS&P500種指数を大きくアウトパフォームしています。

ただし、前述した通り高配当株は減配のリスクもあるので、必ずしもリクテンフェルド氏が推奨する銘柄が儲かるというわけではありません。(バフェット氏ですら百戦百勝ではないのですから。)

いずれにせよ、キャピタルゲインとインカムゲインの両取りができるという投資アイディアは一考の価値があると思うので是非参考にしてみてください。リクテンフェルド氏から無料で提供されている「永久に持っておきたい6つの高配当株レポート」はこちらからどうぞ。

グッドラック。

(参考:「Oxfordインカム・レター」)

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