バフェット太郎です。

世界同時不況が迫りくる中、投資家らは現金確保に奔走しており、株や債券、コモディティなど、あらゆる資産が換金売りのプレッシャーに晒されています。

ダウ平均は前日比1338.46ドル(6.30%)安の1万9898.92ドルと、2万ドルの大台を割り込んで取引を終えました。これは2017年以来およそ3年ぶりのことです。また、下げ幅は一時2319ドル(10.9%)安の1万8918ドルまで拡大し、4回目となるサーキットブレーカー発動されました。

また、安全資産とされる長期国債が前日比15.69%高と暴騰(価格は暴落)したほか、金先物価格も同3.14%安と急落するなど、あらゆる資産が換金されるなど、マーケットはまさに大パニックの様相を呈しています。

【ダウ平均:週足】
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ダウ平均は直近の高値2万9568.57ドルから一時36.0%安と、ドットコムバブル崩壊の下落率38.7%安に近づきつつあります。ちなみに、金融危機の下落率は最大54.4%安でした。

さて、今回の暴落がこれまでの暴落と違うのは、その日柄の短さにあります。あまりにも急速に値を下げていることから、ヘッジファンドが売り逃げることができず、追証に迫られているのです。そのため、損失を埋めるための換金売りが加速しやすい状況が続いているというわけです。

これはオールウェザー(全天候型)のファンドを運用するレイ・ダリオ氏も打撃を受けていて、同氏率いる米ブリッジウォーター・アソシエイツの旗艦ファンド「ピュアアルファ2」も年初来パフォーマンスがマイナス20%に達するなど損失を広げています。

ダリオ氏はかねてから、「リスク資産の株が売られる局面では安全資産の債券が買われる」とし、「株式や債券、商品の各資産のリスクが均等になるように分散投資すれば、安定したリターンが期待できる」と主張していましたが、それは机上の空論だったようです。

また、同氏は1月にCNBCのインタビューで「現金はゴミ」と主張していましたが、今回のコロナショックでそれが大間違いだったということが証明されました。

そもそも「現金」とは、こうした暴落局面で輝くものです。多くの個人投資家は株価が暴落するとその恐怖に耐えきれずに狼狽売りをしたり、あるいは安値だと飛びつき狼狽買いに走ったりするのですが、あくまで自身のポートフォリオを加味しながら運用を続けなければなりません。

たとえば、100万円運用している投資家のポートフォリオの内訳が株式70万円(70%)現金30万円(30%)だとします。
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そして、コロナショックで株式の評価額が40%目減りしたとすると、株式42万円(58%)現金30万円(42%)になります。
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個人投資家はここで狼狽売りしたり、現金をすべて株式に充てるといった狼狽買いに走るのではなく、ポートフォリオの内訳を当初の株式70%、現金30%に戻せば良いのです。つまり、株式50万円、現金22万円なので、現金8万円分を株式に振り分ければ良いということです。

また、暴落局面というのは絶好の買い場であることを意味しますから、そうした有事に限って言えば、現金の比率を最大10%まで引き下げることを検討しても良いと思います。

ただし、暴落局面というのは不況を意味しますから、ボーナスや残業代が大幅にカットされるリスクやリストラのリスクもあるので十分注意してください。

いずれにせよ、「現金はゴミ」ではなく、「キャッシュ・イズ・キング」と言われるように、現金が王様であるという局面は長い運用人生を考えれば必ず訪れますから、常に有事に備えておいた方が賢明です。

また、連続増配株のような、ドットコムバブルや金融危機でも増配を続けた株は、コロナショックにおいても安定した配当、すなわち「王様」を生み出してくれることが期待でいるので、株主は割安な株に配当を再投資することで株数を増やし、次の強気相場に備えることができます。

さらに、割安な価格で株を取得できたということは、将来、値上がり益も期待できるわけですから、資産最大化のアクセル(加速装置)となり得ます。

ちなみに、こうしたキャピタルゲイン(値上がり益)とインカムゲイン(配当収入)の両取りという投資アイディアは2012年のベストセラー『Get Rich With Dividends(配当金でお金持ちになる)』の著書マーク・リクテンフェルド氏による配当投資専門のニュースレター「Oxfordインカム・レター」が参考になると思います。同氏はウォールストリート・ジャーナルやバロンズなどにも度々寄稿しています。

彼の推奨する銘柄には、優良株でありながら割安で不人気な高配当株が度々紹介されています。つまり、株価の反発によるキャピタルゲイン(値上がり益)と高配当が同時に見込めるなど、大きなリターンが期待できるのです。

【オックスフォード・トレーディング・ポートフォリオとS&P500種指数のリターン推移】
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事実、1996年から2015年末までの20年間、「Oxfordインカム・レター」で提唱する”独自の投資法”を実践した「オックスフォード・トレーディング・ポートフォリオ」はS&P500種指数を大きくアウトパフォームしています。

ただし、減配の可能性の高い高配当株も含まれているので、必ずしもリクテンフェルド氏が推奨する銘柄が儲かるというわけではありません。(バフェット氏ですら百戦百勝ではないのですから。)

いずれにせよ、キャピタルゲインとインカムゲインの両取りができるという投資アイディアは一考の価値があると思うので是非参考にしてみてください。リクテンフェルド氏から無料で提供されている「永久に持っておきたい6つの高配当株レポート」はこちらからどうぞ。

グッドラック。

(参考:「Oxfordインカム・レター」)

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