バフェット太郎です。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が懸念される中、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)が選好する銀行株が軒並み大暴落しています。

これは、ヒトとモノの移動が制限される中、企業の業績見通しは急速に悪化しており、連鎖倒産による不良債権の泥沼化が懸念されているのです。また、労働市場も史上最悪の打撃を受けると見られることから、住宅ローンや自動車ローン、学生ローンを払えない人々が続出することも予想されます。

しかし、米政権やFRB(米連邦準備制度理事会)による大規模な景気刺激策が期待できることや、「コロナショック」が一過性の出来事であることを考えれば、銀行株に投資する絶好のチャンスと言えるかもしれません。

【バークシャー・ハザウェイのポートフォリオ:2019年第4四半期】
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バークシャー・ハザウェイのポートフォリオをセクター別で分けると、金融株が44%、ハイテク株30%、生活必需品株14%と、三大セクターで88%占めていることがわかります。

とりわけ金融株に集中投資しており、金融株上位5銘柄はバンク・オブ・アメリカ(BAC)が13.5%、アメリカン・エキスプレス(AXP)7.8%、ウェルズ・ファーゴ(WFC)7.2%、JPモルガン・チェース(JPM)3.4%、USバンコープ(USB)3.2%となっています。

【下落率】
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ちなみに、直近の高値からの下落率はバンク・オブ・アメリカが44.2%安、アメリカン・エキスプレス43%安、ウェルズ・ファーゴ45.4%安、JPモルガン・チェース40.1%安、USバンコープ41.5%安と、S&P500種指数の32.1%安と比べて特に値下がりが目立っています。

【配当利回り】
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また、株価の暴落に伴い配当利回りは上昇しており、ウェルズ・ファーゴは7.5%と超高配当利回りとなっています。しかし、銀行株で配当利回りが6%を超えているということは、市場参加者が減配が意識していることを意味するため、将来減配する可能性があります。

なぜ、ウェルズ・ファーゴが「コロナショック」による影響を大きく受けているのかと言うと、それは同行が中小企業向け融資や住宅・自動車・学生ローンに強みを持っているためです。つまり、今回のコロナショックで最も打撃を受ける人々が顧客であるため、貸し倒れのリスクがあるのです。

しかし、ウェルズ・ファーゴだけでなく、主要銀行株の多くは金融危機以降、強固なバランスシートを築いてきたので減配に陥る可能性は低いです。

実際、FRBは銀行のバランスシートが現金や国債など低リスクの流動資産を非常に多く保有していることから堅固であるとの見方を示しています。

また、FRBが大手銀行に対して毎年課してきたストレステストでは、GDP8%減、失業率10%、株価50%下落と厳しいシナリオが想定されているにも関わらず、健全性を維持しつつ配当や自社株買いもできるとシミュレーションされています。

とはいえ、企業業績の悪化に伴いリセッション入りする公算が大きいことを考えれば、銀行の業績悪化は免れません。しかし、冒頭で述べたように「コロナショック」が一過性であることを考えれば、危機後には株価の大幅な反発と高配当が期待できます。

ちなみに、こうしたキャピタルゲイン(値上がり益)とインカムゲイン(配当収入)の両取りという投資アイディアは2012年のベストセラー『Get Rich With Dividends(配当金でお金持ちになる)』の著書マーク・リクテンフェルド氏による配当投資専門のニュースレター「Oxfordインカム・レター」が参考になると思います。同氏はウォールストリート・ジャーナルやバロンズなどにも度々寄稿しています。

彼の推奨する銘柄には、優良株でありながら割安で不人気な高配当株が度々紹介されています。つまり、株価の反発によるキャピタルゲイン(値上がり益)と高配当が同時に見込めるなど、大きなリターンが期待できるのです。

【オックスフォード・トレーディング・ポートフォリオとS&P500種指数のリターン推移】
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事実、1996年から2015年末までの20年間、「Oxfordインカム・レター」で提唱する”独自の投資法”を実践した「オックスフォード・トレーディング・ポートフォリオ」はS&P500種指数を大きくアウトパフォームしています。

ただし、減配の可能性の高い高配当株も含まれているので、必ずしもリクテンフェルド氏が推奨する銘柄が儲かるというわけではありません。(バフェット氏ですら百戦百勝ではないのですから。)

いずれにせよ、キャピタルゲインとインカムゲインの両取りができるという投資アイディアは一考の価値があると思うので是非参考にしてみてください。リクテンフェルド氏から無料で提供されている「永久に持っておきたい6つの高配当株レポート」はこちらからどうぞ。

グッドラック。

(参考:「Oxfordインカム・レター」)

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