バフェット太郎です。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が世界経済に大きな打撃を与える中、これから投資を始めてみようと考えている人も少なくないと思います。

しかし、株価が未だ乱高下していますし、企業業績や経済指標の先行き見通しが暗い中で、「投資はもう少し待ってから」と考えている人も少なくないと思います。

そこで「投資のはじめ方」についてですが、仮に予算300万円とした場合、一度に投資をするのではなくて、予算の20~30%にあたる60~90万円くらいから少しずつ小さく始めたら良いと思います。

実は投資の世界では、少しずつ積立投資をするよりも「一括投資」、すなわち予算のすべてを一括まとめて投資した方がパフォーマンスが良くなる傾向にあることが知られています。しかし、これまで一度も投資をしたことがない人がいきなりそんなことをすれば、資産評価額の日々の値動きにパニックになって、狼狽売りに走るのがオチです。

実際、何年も投資経験のある投資家たちが、今回の暴落局面で狼狽売りに走っています。そのため、これから投資をはじめてみようと考えている人は、少しずつ小さく始める方が賢明です。

また、個別株への投資にこだわる必要もありません。たとえば、バフェット太郎が保有するような銘柄はどれも地味で退屈な銘柄ばかりなので値上がり益がほとんど見込めませんから、長期で保有し続けることが難しいのです。

これは、多くの投資家は、最近値上がりしているイケてる銘柄が気になってしまい、「今はそちらに投資した方が良い」と考えて、投資資金をちょこちょこ動かしたい衝動に駆られるためです。

結果、上手くいったり上手くいかなかったりを繰り返しながら、いつの間にか相場に振り回されてばかりの投資になってしまうのです。

そのため、他の銘柄やセクターが気になる投資家は「S&P500インデックスファンド」や「全世界株式分散型インデックスファンド」など、指数に連動したパッシブファンドに投資した方が賢明です。「それはそれで退屈だな」と思う人は、資産の半分をパッシブファンドに、もう半分を個別銘柄に投資しても良いと思います。
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そんな感じで何にどれくらいの割合で投資をするかを決めたら、実際に投資をしていくわけですが、前述した通り予算のすべてを一括投資する必要はありません。なぜかというと、自分が思っているほど自分のリスク許容度は小さいものなので、リスクに少しずつ慣れていく必要があるからです。

また、買い増すための現金があれば、それだけで心に余裕ができるものです。そのため、予算の20%~30%は常に現金で保有しておいた方が良いかもしれません。

具体的な手順の一例として、たとえば予算300万円なら、全体の20%にあたる60万円分をS&P500インデックスファンドに投資し、その後3カ月おきに30万円分を買い増していけば、18カ月後にS&P500インデックスファンドに80%、現金20%のポートフォリオが完成します。(その頃にはすっかりコロナウイルスのことなんて忘れていて、強気相場が始まっているはずです。)

とはいえ、手元にある予算を使い切って終わりというわけではありません。

長期的な資産形成で最も大切なことは、コツコツと配当を再投資したり、積立投資をすることだからです。つまり、株式80%、現金20%の割合を維持しながら、定期的な積立投資を続ける必要があるわけです。

ただし、「定期的な積立投資」は何も毎月である必要はありません。三カ月毎でも良いですし、半年毎でもいいです。(続けることが大切なので。)

また、人生とは必ずしも計画通りにはいかないものです。たとえば、定期的な積立投資を続けたくても、「起業するためにまとまったお金が必要になった」とか「ケガや病気で収入が途絶え、貯金を切り崩さなければならなくなった」とか「家族や兄弟、親戚、友人に資金援助しなければならなくなった」とか、「こんな不運、どうして自分にばかり襲い掛かる?」って思うようなことが多分、長い人生、誰しも考えることだと思います。

そして、そのような想定外というのはむしろ”普通”であって、何も驚くことではありません。とりわけ、大不況の中で最も積立投資すべき時にそうした”不運”というのは襲ってくるものです。

そのため、無理に積立投資をする必要なんて全然なくて、途中でつまずいたり、休憩したりしながら、無理のない範囲で自分のペースでコツコツと積み立て投資していけば良いのです。

あなたがこれから始める長期的な資産運用というのは、誰かが設計した数式の上を歩くのではなく、あなたにしか用意されていないデコボコの道を歩くことに他ならないのだから。

グッドラック。

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