バフェット太郎です。
2015年12月末~2020年3月末までのバフェット太郎10種とS&P500ETF(IVV)のトータルリターンは以下の通りでした。
【バフェット太郎10種とS&P500ETF(IVV)のトータルリターン】

バフェット太郎10種:+33.7%
S&P500ETF(IVV):+37.7%
S&P500ETFのトータルリターンが+37.7%だったのに対して、バフェット太郎10種のそれは+33.7%と市場平均を4.0%ポイント下回りました。マイナス幅は前月の-13.0%ポイントから大幅に縮小しました。
【3月の騰落率】

3月の騰落率はS&P500種指数が-12.5%だったのに対して、バフェット太郎10種平均は-8.9%と3.6%上回りました。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて、米国民が食料品や日用品の買い溜めに走ったことが好感されてウォルマート(WMT)が上昇したほか、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が比較的堅調でした。
その一方で、原油安が嫌気されてエクソン・モービル(XOM)が暴落しました。「OPECプラス」で減産協議が決裂し、サウジアラビアが増産に踏み切ったことで供給過剰への懸念が高まったこと、そして外出禁止令が発令したことで、ヒトとモノの移動が制限され、原油需要が落ち込むとの懸念が高まったためです。
【S&P500種指数と配当貴族のトータルリターンの推移】
さて、投資の世界ではS&P500インデックスファンドに投資して配当を再投資し続けることが賢明と言われていますが、過去を振り返ると、配当貴族指数(配当を25年以上連続で増配している企業で構成された指数)のトータルリターンがS&P500種指数のそれを大きく上回っていることがわかります。
これは、パフォーマンスにおける配当の寄与度が(投資期間が)長ければ長いほどを大きくなる傾向があるためです。つまり、弱気相場で配当を再投資し続けた分の株が、次の強気相場の成長エンジンになり、資産を加速度的に増やしていくのです。
とはいえ、成果が出るのに時間が掛ることから多くの投資家は敬遠します。とりわけ、金融危機後の強気相場では、「GAFA:アルファベット(GOOGL)、アマゾン・ドットコム(AMZN)、フェイスブック(FB)、アップル(AAPL)」の時代であり、これらの銘柄に加えてマイクロソフト(MSFT)の株価が大きく上昇したことで、S&P500種指数を押し上げていたので、これらハイテク株が組み入れられていない配当貴族指数は魅力に乏しかったのです。
しかし、これから世界経済が失速することで企業が広告費を抑制するようになります。すると、ウェブ広告事業を主力とするアルファベットとフェイスブックの業績が鈍化することが予想されます。
さらに、消費が落ち込めば高価格帯のスマートフォン「iPhone」の販売台数が落ち込むことが予想されるほか、ネット通販事業を手掛けるアマゾンの売上げも落ち込むことが予想されます。
そのため、コロナショック後の世界では「GAFA」がS&P500種指数の足を引っ張りかねないのです。特にS&P500種指数とは、時価総額加重平均型指数と言われていて、時価総額の大きな企業ほど指数全体に与える寄与度が大きくなるため、「『GAFA』のせいでS&P500インデックスファンドへの投資は報われない」なんて言われかねないのです。
これはコロナショック前の世界では考えられなかったかもしれませんが、今、投資家の眼前に広がっている現実はまさにそういうことです。
従って、長期的に見れば「S&P500インデックスファンドに投資して配当を再投資し続ける」ということが賢明な投資法のひとつであることに変わりはないものの、これからS&P500インデックスファンド以外の投資(たとえば、小型株やディフェンシブ株、金への投資)が注目されるだけでなく、パフォーマンスも市場平均を上回ることが予想されることを考えると、多くの個人投資家は「S&P500インデックスファンド」だけに投資し続けることは難しいです。
グッドラック。
【PR】YouTube『バフェット太郎の投資チャンネル』は毎週、水曜・土曜にアップされます。日本一わかりやすい投資・経済専門番組を目指していきますので、チャンネル登録ぜひよろしくお願いします!!
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
2015年12月末~2020年3月末までのバフェット太郎10種とS&P500ETF(IVV)のトータルリターンは以下の通りでした。
【バフェット太郎10種とS&P500ETF(IVV)のトータルリターン】

バフェット太郎10種:+33.7%
S&P500ETF(IVV):+37.7%
S&P500ETFのトータルリターンが+37.7%だったのに対して、バフェット太郎10種のそれは+33.7%と市場平均を4.0%ポイント下回りました。マイナス幅は前月の-13.0%ポイントから大幅に縮小しました。
【3月の騰落率】

3月の騰落率はS&P500種指数が-12.5%だったのに対して、バフェット太郎10種平均は-8.9%と3.6%上回りました。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて、米国民が食料品や日用品の買い溜めに走ったことが好感されてウォルマート(WMT)が上昇したほか、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が比較的堅調でした。
その一方で、原油安が嫌気されてエクソン・モービル(XOM)が暴落しました。「OPECプラス」で減産協議が決裂し、サウジアラビアが増産に踏み切ったことで供給過剰への懸念が高まったこと、そして外出禁止令が発令したことで、ヒトとモノの移動が制限され、原油需要が落ち込むとの懸念が高まったためです。
【S&P500種指数と配当貴族のトータルリターンの推移】

さて、投資の世界ではS&P500インデックスファンドに投資して配当を再投資し続けることが賢明と言われていますが、過去を振り返ると、配当貴族指数(配当を25年以上連続で増配している企業で構成された指数)のトータルリターンがS&P500種指数のそれを大きく上回っていることがわかります。
これは、パフォーマンスにおける配当の寄与度が(投資期間が)長ければ長いほどを大きくなる傾向があるためです。つまり、弱気相場で配当を再投資し続けた分の株が、次の強気相場の成長エンジンになり、資産を加速度的に増やしていくのです。
とはいえ、成果が出るのに時間が掛ることから多くの投資家は敬遠します。とりわけ、金融危機後の強気相場では、「GAFA:アルファベット(GOOGL)、アマゾン・ドットコム(AMZN)、フェイスブック(FB)、アップル(AAPL)」の時代であり、これらの銘柄に加えてマイクロソフト(MSFT)の株価が大きく上昇したことで、S&P500種指数を押し上げていたので、これらハイテク株が組み入れられていない配当貴族指数は魅力に乏しかったのです。
しかし、これから世界経済が失速することで企業が広告費を抑制するようになります。すると、ウェブ広告事業を主力とするアルファベットとフェイスブックの業績が鈍化することが予想されます。
さらに、消費が落ち込めば高価格帯のスマートフォン「iPhone」の販売台数が落ち込むことが予想されるほか、ネット通販事業を手掛けるアマゾンの売上げも落ち込むことが予想されます。
そのため、コロナショック後の世界では「GAFA」がS&P500種指数の足を引っ張りかねないのです。特にS&P500種指数とは、時価総額加重平均型指数と言われていて、時価総額の大きな企業ほど指数全体に与える寄与度が大きくなるため、「『GAFA』のせいでS&P500インデックスファンドへの投資は報われない」なんて言われかねないのです。
これはコロナショック前の世界では考えられなかったかもしれませんが、今、投資家の眼前に広がっている現実はまさにそういうことです。
従って、長期的に見れば「S&P500インデックスファンドに投資して配当を再投資し続ける」ということが賢明な投資法のひとつであることに変わりはないものの、これからS&P500インデックスファンド以外の投資(たとえば、小型株やディフェンシブ株、金への投資)が注目されるだけでなく、パフォーマンスも市場平均を上回ることが予想されることを考えると、多くの個人投資家は「S&P500インデックスファンド」だけに投資し続けることは難しいです。
グッドラック。
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