バフェット太郎です。

トータルヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が第1四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。

EPSは予想1.99ドルに対いて、結果2.30ドルと予想を上回りました。

売上高は予想198億6000万ドルに対して、結果206億9000万ドルと予想を上回りました。

2020年の通期EPSは旧ガイダンス8.95~9.10ドルに対して、新ガイダンス7.50~7.90ドルと下方修正されました。

【地域別売上高構成比】
1
ジョンソン・エンド・ジョンソンの地域別売上高構成比を眺めると、米国が52%、海外48%となっているため、同社に投資することは世界に分散投資することと同じ意味を持つことがわかります。

【地域別売上高成長率】 
2
地域別売上高成長率は米国が+5.6%、海外+4.0%、全世界で+3.4%成長と好調でした。これは主力の「医薬品部門」が好調だったためです。

【部門別売上高構成比】
3
同社は「消費者部門」「医薬品部門」「医療機器部門」の三大部門で成り立っていて、「医薬品部門」が売上高全体の半分を占めるなど、とりわけ重要度の高い分野であることがわかります。

【部門別売上高成長率】
4
部門別売上高成長率を泣貯めると、「消費者部門」+11.3%、「医薬品部門」+10.1%と好調だった一方、「医療機器部門」は-6.9%と減収でした。

【消費者部門売上高構成比】
5
消費者部門の売上高構成比を眺めると、「ビューティー」と「OTC(一般医薬品)」の二つのカテゴリーで部門全体の三分の二を占めていることがわかります。

同社はベビーパウダーに発がん性物質アスベストが混入していた可能性を巡り、訴訟問題に直面していますが、「ベビーケア」の売上高は全体の2%にも満たないことから、(賠償金を除けば)業績に与える影響は限定的です。

【消費者部門のカテゴリー別売上高成長率】
6
消費者部門のカテゴリー別売上高成長率を眺めると、「ベビーケア」を除いて概ね好調であることがわかります。とりわけ最重要カテゴリーである「OTC」は+25.8%と好調でした。

【医薬品部門売上高構成比】
7
同社の最重要部門である医薬品部門は「免疫」と「腫瘍」の二つのカテゴリーで全体の60%を占めています。

【医薬品部門のカテゴリー別売上高成長率】
8
「免疫」は+13.1%と好調いた。これは主力の乾癬治療薬「ステラーラ」が+29.5%と好調だったためです。

「腫瘍」も+21.8%と好調いた。これは「ダラザレックス」が+49.0%と好調たほか、主力の「インブルビカ」が+31.6%と好調だったためです。

【医療機器部門売上構成比】
9
医療機器部門は「整形外科」「外科手術」「視覚」の三つのカテゴリーに分かれており、「外科手術」が最も比率が大きいです。

【医療機器部門のカテゴリー別売上高成長率】
10
売上高成長率は「整形外科」-6.5%、「外科手術」-10.5%、「視覚」-4.5%と、医療機器の販売不振が顕著となっています。

【ジョンソン・エンド・ジョンソン(日足)】
1
株価は予想を上回る好調な四半期決算が高官されて、前日比+4.93%高と急騰しています。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて、株価は直近の高値から一時28.9%安の109ドルと大暴落しましたが、その後大きく反発し、現在は146ドルと、高値から5%安の水準まで戻しています。

これは、新型コロナウイルス向けワクチンの開発・製造で米政府と10億ドル規模の取り組みを開始することなども材料視されているためです。

同社への投資は引き続き安定したキャッシュフローと配当が期待できるため、投資家は忍耐強く保有し続けて、配当を再投資し続ければ報われやすい優良株です。

グッドラック。

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