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バフェット太郎です。

資本主義社会が残酷なのは、大きな格差を生むだけでなく、それが予見できてしまうことにあります。

厚労省が発表した「国民生活基礎調査(2016年)」によれば、高齢者世帯の貯蓄額の平均値は1284万円だったそうです。

その一方で、「貯蓄がない」と答えた高齢者世帯(世帯主が65歳以上)は全体の16.0%と最も多く、100万円未満の世帯は22.8%と、高齢者世帯の五世帯に一世帯は貯蓄が100万円未満とのこと。

【高齢者世帯の貯蓄額分布】
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「貯蓄がない」と答えた世帯の次に多かったのは「3000万円以上」と答えた世帯で、全体の13.1%を占めていました。また、2000万円以上の世帯は21.8%と、およそ五世帯に一世帯は貯蓄額が2000万円以上あるそうです。

つまり、五世帯のうち一世帯は貯蓄額が100万円未満である一方、一世帯は2000万円以上あるなど、高齢者の間で大きな格差が生まれているということです。

このように格差が拡大していることを考えれば、平均値はあまり意味をなしません。なぜなら、貯蓄額の多い世帯が平均値を押し上げているだけだからです。

たとえば、高齢者世帯の貯蓄額の平均値は1284万円ですが、中央値は602万円と半分以下しかありません。また、1284万円を超えている世帯は高齢者世帯全体の三割ほどしかおらず、七割が平均未満です。

さて、人生100年時代と言われる中、金融庁が公表した『高齢社会における資産形成・管理』によれば、「老後生活を年金給付金だけで賄おうとすれば、毎月5万円が不足する」とのこと。これは、年金給付金19万2000円、平均支出24万円が想定されているからです。

つまり、将来の老後生活で貯蓄を毎月5万円取り崩すと考えた場合、貯蓄額600万円なら10年、1200万円なら20年やりくりすることができます。

従って、高齢者世帯の貯蓄額の中央値が600万円であることを考えると、高齢者世帯のおよそ半分は10年後(75歳以降)貯蓄が枯渇することになります。

しかし、将来、「貯蓄」だけでなく「資産運用」というパワフルなエンジンを手に入れることができれば、老後貧乏という問題は解決します。たとえば、3000万円を年平均4%で運用することができれば、年間120万円の運用益が期待できるのです。

「3000万円もの資金をどうやってつくるんだ!」と怒る人もいるかもしれませんが、これは何も難しいことではありません。たとえば、米国株の長期的なリターンは年平均7%弱と言われていますから、仮にS&P500インデックスファンドに毎月2万円の積立投資すれば、40年後におよそ3800万円の資産を築くことができます。

こうしたことから、将来の老後資金不足問題は取るに足らない問題であることがわかります。
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しかし、それをやらなければ全体のおよそ9割の高齢者世帯がそうであるように、”たかだか”3000万円の資産を築くことすらできません。ちなみに、S&P500インデックスファンドによる資産運用は個人の能力とかは関係ないので、やるかやらないかただそれだけです。

おそらくあなたの友人や会社の同僚は、こうした投資の世界で当たり前のように言われていることすら知りません。そのため、仮にあなたがS&P500インデックスファンドへの投資を実行することができるのであれば、あなただけはグラフの右側である一割の側に行けます。しかし、それは同時にあなたとあなたの友人との間で将来大きな格差を生むことを意味します。

つまり、資本主義社会というのはやるべきことをやった人と、それをやらなかった怠惰な人とで、隠しようがないほどの大きな格差が生まれてしまう残酷な社会でもあるということです。

グッドラック。

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