バフェット太郎です。

NY原油先物価格が史上初めてマイナスを記録しました。

原油価格が大暴落した主な要因は、新型コロナウイルスのパンデミック(感染拡大)を受けて原油需要が激減し、在庫の置き場所である原油貯蔵施設やパイプラインが満杯となってしまったことが原因です。

WTI原油は海上油田のブレント原油とは異なり、一部の地域はタンカー船が利用できませんから、行き場を失った原油は、まるで粗大ゴミのように顧客に代金を支払って引き取ってもらうほかないのです。

【原油先物価格:1970-2020】
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ファンドが原油を投げ売りしたことで、期近5月物の清算値は1バレル-37.63ドルまで暴落しました。これは、顧客が1000バレルを購入した場合、顧客は1000バレルの原油を無料で手に入れられるほか、引き取り手数料として3万8000ドル(約400万円)の現金も受け取ることができるということです。

ただし、原油価格がマイナスに落ち込んでいるのは21日に取引を終える5月物だけで、6月物は20ドル、12月物は32ドルとなっていることから、急反発が予想されています。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大が収束に向かうとの見方から、将来の原油需要が回復すること、そして産油国によるさらなる減産が期待されているためです。

とはいえ、原油価格が30ドルまでしか値上がりしないということは、生産コスト50ドル前後の米シェール企業にとって死刑宣告に等しいです。

そもそも、米シェール企業は銀行から借りたお金で原油を生産し、それを売ったお金で借金を返済し、さらに銀行からお金を借りて、そのお金で原油を生産し、それを売ったお金で…と、まさに自転車操業をしている状態になっているのです。

そのため、原油価格が生産コストを下回れば生産を続けることができませんから、近い将来米シェール企業が相次いで破綻するのはほぼ確実です。

こうしたことから、エネルギー株はしばらく低迷することが予想されますが、今回のように原油価格が史上初めてマイナスになるということは、エネルギー株に投資する絶好のチャンスとも言えます。

なぜなら、原油安の元凶は米シェール企業による増産と新型コロナウイルスによる需要の減少だったわけですから、その二つの元凶が来年には消滅する公算が大きいことを考えれば、原油価格が持ち直すことが期待できるからです。

ただし、新型コロナウイルスによる影響が長期化することも予想されているため、エネルギー株や原油に集中投資するのはリスクが大きいです。そのため、ポートフォリオを占める割合を最大でも10%までとして、少しずつ時間分散しながら買い進めた方が良いです。

グッドラック。

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