バフェット太郎です。

27日のNYダウ株式市場は前日比358.51ドル(1.51%)高の2万4133.78ドルと大きく上昇して取引を終えました。上昇した主な要因は、米国の複数の州で経済活動再開に向けた動きが強まっていて、投資家らが感染危機の収束を織り込みつつあるためです。

具体的に言えば、先週、先陣を切ってロックダウン(都市封鎖)措置を一部緩和したジョージア州では、レストランでの店内飲食や映画館の営業再開が容認されたほか、ミネソタ州やコロラド州など五つの州でも一部緩和に向けた用意が進められています。

一方で感染が全米でも最も深刻なニューヨーク州はビジネス活動の再開は少なくとも数週間先で限定的になると慎重な姿勢を示しています。

【米国:新規感染者数】
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米国の新規感染者数は24日の3万8958人をピークに減少傾向にあり、27日は2万3196人と四割も減少しています。

【ダウ平均:日足】
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ダウ平均は50日移動平均線を上回り、200日移動平均線の2万6585.86ドルをターゲットに上昇する公算が高まっています。

感染危機が未だ収束していないことに加えて、これから経済指標が悪化するのにも関わらず、どうして株価が上昇するのかと言えば、株価は一年~一年半先の景気を織り込む先行指標だからです。そのため、多くの人々が未だ景気に失望している中で、株価はスルスル上昇していくのです。

【原油先物価格:日足】
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また、原油先物価格は前日比24.56%安の12.78ドル、現在はさらに11ドルを割り込むなど大暴落しています。これは、世界最大の原油ETFであるユナイテッドステーツ・オイルファンド(USO)が期近6月限のポジションを解消すると発表したためです。

つまり、6月物に大量の売り注文が発生したため、原油価格が急落しているというわけです。

ちなみに、原油ETFは原油先物価格と連動するように設計されていなければなりませんが、現在、原油ETFと原油先物価格との間で乖離が広がっていてうまく連動していません。

そのため、USOを運営するユナイテッドステーツ・コモディティ・ファンド(USCF)がUSOの上場廃止の申請を出す可能性があります。

仮に上場廃止となれば投資家たちは事前にETFを売却するか、あるいは清算日に支払いを受けるかのいずれかを選択しなければなりませんから、強制的に売らざるを得なくなります。

従って、原油ETFへの投資は歴史的に見て安いからと言って、必ずしも絶好の投資機会とは言えないのでポートフォリオに占める割合を4%以内に留めるといったルールが必要です。

グッドラック。

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