バフェット太郎です。

米石油メジャー最大手のエクソン・モービル(XOM)が第1四半期決算を発表しました。

EPSは予想0.04ドルに対して、結果0.53ドルと予想を上回りました。

売上高は予想548億1000万ドルに対して、結果561億6000万ドルと予想を上回りました。

純損益は6億1000万ドルの赤字と、32年ぶりの赤字となりました。これは原油安を受けて米国外の下流部門で15億ドルの減損を計上したほか、合計29億ドルもの減損を計上したためです。

また、4月7日に発表した設備投資の30%削減計画については、これを維持するとしたほか、第2四半期は生産量を日量40万バレル削減するとの見通しを示しました。

第2四半期に原油先物価格がマイナスに転落したことを考えると、将来の業績見通しは一段と厳しくなることはほぼ確実です。

【上流部門】
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石油・ガスの探査・生産を担う上流部門の純損益は5億4000万ドルの黒字でした。

【下流部門】
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精製・販売を担う下流部門の純損益は6億1000万ドルの赤字でした。

【化学部門】
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化学部門の純損益は1億4000万ドルの黒字でした。

ダレン・ウッズCEOは、石油需要の見通しに対して、「(長期的に見れば)経済活動はいずれ回復するし、人口は増加し、生活水準も向上する」とし、「これらの要因が原油需要を押し上げ、石油業界は回復するだろう」と楽観的な見方を示しました。

【エクソン・モービル(XOM):日足】
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エクソン・モービルの株価は先行き見通しが嫌気されて前日比7.17%安と急落しました。ただし、50日移動平均線は下回っていないので、この水準がサポートラインとなることが期待されます。

さて、こうした中で原油先物価格は1バレル19.70ドルで推移しているわけですが、世界中の人々が新型コロナウイルスの再感染に怯えていることを考えれば、経済活動が回復するのは来年以降であることが予想されます。

そのため、原油先物価格もしばらく低迷する公算が大きく、生産コストが50ドル前後の米シェール企業にとって大打撃となります。実際、米シェール企業は相次いで原油生産をストップすることを表明しているため、破綻する企業も出てくると思います。

そして、それこそが原油市場にとって追い風になります。なぜなら、供給側である米シェール企業が淘汰されれば供給量が減少し、価格を押し上げることが期待できるためです。

従って、エネルギー株への投資は短期間では報われる可能性は低いものの、長期的に見れば、原油価格の回復とともにリターンが期待できるため、投資家は忍耐強く保有し続ける必要があります。

グッドラック。

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