バフェット太郎です。

雇用統計の前哨戦となる4月の米ADP非農業部門雇用者数は予想2005万人減に対して、結果2023万6000人減と予想を下回りました。また、雇用者数がこれまで最も大きく落ち込んだのは金融危機後の2009年2月に記録した83万5000人減でした。

【米ADP非農業部門雇用者数(単位:千人)】
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新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を巡るロックダウン(都市封鎖)受けて、労働市場は壊滅的な打撃を受けていることがわかります。

【企業規模別の雇用者数】
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とりわけ大企業の雇用者が減少しており、小企業の雇用者数が600万人減だったのに対して、大企業のそれは896万人減でした。

【部門別の雇用者数(単位:千人)】
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部門別雇用者数は「商品生産部門」が423万人減だったのに対して、「サービス部門」は1600万人減でした。

サービス部門はにおいては、「レジャー&娯楽」が860万人減と最も打撃を受けたほか、次いで「小売り含む商業・運輸・公益」が340万人減でした。

また、8日(金)に労働省が発表する4月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は2200万人減少し、失業率は16.0%に達することが予想されています。

ただ、いずれにせよ投資家は記録的な悪い数字を予想しているので、それほど重要ではありません。今後はロックダウン解除後に人々が元の生活を取り戻し、経済が緩やかなU字回復に向かうのか、あるいは再感染を恐れて外出を控えて経済が低迷するのか、ということが注目されます。

位置情報データサービスのユナキャストによれば、ロックダウンを解除する州が増える中、小売店への客足は少しずつ回復しており、前週比で+15%だったとのこと。ただし、前年同期と比べれば依然として-40%の水準であるなど、回復への道のりはなお遠いと言えます。

ちなみに、レストランとアパレルは前週比でそれぞれ+19%、+21%と増加しています。ただし、こちらも前年比では-80%の水準ですから、損益分岐点には遠く赤字が続くことが予想されます。

そのため、投資家は依然として二番底に注意した方が良いです。

【S&P500種指数:日足】
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S&P500種指数の日足チャートを眺めると、50日移動平均線がサポートラインに、200日移動平均線がレジスタンス(上値抵抗線)になっていることがわかります。

今後の経済動向によって、どちらかにブレイクアウトする公算が大きいことを考えると、株式市場は予断を許さない状況です。

グッドラック。

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