バフェット太郎です。

著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイがゴールドマン・サックス(GS)株の84%、JPモルガン・チェース(JPM)株の3%を3月末までに売却していたことが明らかになりました。

また、損害保険で米最大手のトラベラーズ・カンパニーズ(TRV)と石油精製・輸送大手のフィリップス66(PSX)の株式を全株売却したことも明らかになりました。

バフェットは5月2日の年次総会でデルタ航空(DAL)、アメリカン航空(AAL)、ユナイテッド航空(UAL)、サウスウエスト航空(LUV)の4銘柄を全株売却し、航空株から完全撤退したことを明らかにしたほか、先日のSEC(証券取引委員会)の報告書には米地銀大手USバンコープ(USB)株を一部手放したことも明らかになりました。

ちなみに、USバンコープ株はSECへの報告義務を回避するために、保有比率を10%に引き下げたと見られています。

これはデルタ航空株やサウスウエスト航空株がそうだったのですが、バフェットは保有比率10%を超えていたこれらの二銘柄を、一部手放すことで10%未満に引き下げて報告義務を回避してから、全株売却して航空株から完全撤退しました。

そのため、USバンコープ株の売却額はわずかだったものの、保有比率を10%未満に引き下げて報告義務を回避したことから、全株売却する可能性もあります。

いずれにせよ、バフェットはかねてから銀行株を好み、積極的に資金を振り向けていただけに、銀行株を相次いで手放しているということは、米経済の先行き見通しに悲観的になっていることを示唆しています。

そもそも、バークシャー・ハザウェイがゴールドマン・サックスに投資したきっかけは、2008年の金融危機に窮地に追い込まれていたゴールドマン・サックスを救済するために50億ドル相当の優先株を購入したほか、普通株に転換できるワラント(新株予約権)を取得したことから始まります。

その後2013年に普通株に転換して、ゴールドマン・サックスの大株主となったわけです。

しかし、新型コロナウイルスによる世界経済の停滞を受けて、FRB(米連邦準備制度理事会)がゼロ金利政策をしばらく続ける可能性が高いことから、銀行株に見切りをつけた可能性があります。

銀行株は通常、金利差を利用して稼ぐため、高金利局面で強く、低金利局面では収益が悪化しやすいのです。とりわけ、市場は将来のマイナス金利も想定し始めるなど、さらなる深掘りが予想されていることから、銀行株の先行き見通しは暗いです。(ただし、FRBはマイナス金利に消極的なので、マイナス金利になる可能性は今のところ低いです。)

バフェットは(マイナス金利になるかどうかに関わらず)新型コロナウイルスの影響で低金利がしばらく続く公算が大きいことから銀行株を手放し始めたと考えられます。

そのため、個人投資家の中には銀行株が暴落していることで逆張り投資をしようとしている人もいるかもしれませんが、銀行株が長期で低迷する公算が大きいこと、さらに「投資の神様」であるバフェットが敬遠していることを考えると、個人投資家も銀行株にはあまり近づかない方が良いと言えます。

では、こうした局面ではどういった銘柄を保有すれば良いでしょうか。結論から言えば、コロナショックの影響を受けにくい生活必需品株やバイオ株、ハイテク株などが比較的底堅く、ポートフォリオのクッション材の役割を果たしてくれると思います。

ちなみに、具体的にどういった銘柄に投資すれば良いのかについてですが、「優良企業の一部を忍耐強く保有することを推奨する」という強い主張を一貫して投資家に進言している「モトリーフール」を参考にすると良いと思います。

モトリーフール」 は個人投資家に絶大な人気を誇る投資メディアで、90年代半ば頃には三大投資ウェブメディアとして「モトリーフール」「ザ・ストリート・ドットコム」「マーケットウォッチ」が挙げられていました。

モトリーフールの由来はシェイクスピアの「お気に召すまま」からとっています。本書には、カラフルな色の服に身を包んだモトリーフール(宮廷の道化師)が王様の機嫌を損なうことなく(※自身の首を跳ねられることなく)真実を進言することができた唯一の人物として描かれています。

つまり、エコノミストやアナリストらが権威に屈し、忖度のある相場見通しを示しているのに対し、モトリーフールは権威に屈することなく真実を伝えることを信念とし、個人投資家にレポートを提供しているのです。

たとえば、「スペシャルフリーレポート」では、競争優位性の高いビジネスモデルを背景に、安定したキャッシュフローが期待できる厳選された優良株がいくつも紹介されています。

そのため、これから一握りの優良株に投資して忍耐強く保有し続けたいという個人投資家は「モトリーフール」のレポートで紹介されているような銘柄を参考にしながら、投資の勉強をすれば良いと思います。

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グッドラック。 

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