バフェット太郎です。

中国政府は全人代(全国人民代表大会)で反体制活動を禁じる「香港国家安全法」の制定方針を採択して閉幕しました。

これにより香港で「言論の自由」が中国本土同様に制限されるため、共産党を批判すれば逮捕されるほか、「天安門事件」など中国政府にとって都合の悪い歴史は「無かった」ことにされ、インターネットでも検索できなくなります。

また、香港の高度な自治を認める「一国二制度」は崩壊し、これから香港市場から投資マネーが流出することが予想されます。

実際、4月には「香港民主派の父」として知られる弁護士のマーティン・リー氏ら著名な民主派14人が逮捕されたほか、先日は「香港国家安全法」に反対するデモに参加した180人以上が逮捕されました。

加えて、今後中国当局が香港にある資産を追跡し、差し押さえることが可能になるとの懸念から、中国の富裕層が香港から資産移転に動くことが予想されています。

香港市場には約1兆ドル(約107兆円)もの資産が投資されていて、このうち半分以上は中国本土の個人投資家が持つ資金なのですが、すでに複数の中国人投資家が香港からシンガポールやスイス、ロンドン、ドバイに資金を移しています。

とはいえ、香港ドルが暴落することにはなりません。そもそも香港ドルは米ドルと連動させるペッグ制なのですが、現在、中国本土から大量のマネーが流入していて香港ドルが買われているからです。

中国本土の投資家らは、中国当局が輸出競争力を高めるために意図的に人民元安を容認しているとして、資産防衛のために人民元売り、香港ドル買いをして、香港株や第三国に資金を移そうとしているわけです。

人民元安が加速すれば、輸出競争力が高まるものの、多額のドル建て債務を抱える中国にとって企業のデフォルトリスクが高まるほか、インフレが加速するため経済危機に陥るリスクが高まるんです。

こうしたことから、中国の本土マネーが香港経由で第三国(シンガポールやスイス、ロンドン、ドバイなど)に流入することが予想されるほか、金などの安全資産に流入する可能性が高いです。

【金先物価格(日足)】
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金先物価格は上昇ペナントを上にブレイクアウトしたことから、上に大きく上昇することが期待できます。ちなみに、ターゲットは1891ドルで、2011年以来およそ9年ぶりの水準です。

ただし、これはあくまで短期的なターゲットであり、バフェット太郎は中・長期的に見れば2000ドルを大きく上回ると考えています。

グッドラック。  

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