バフェット太郎です。

日本経済新聞によれば、ネット経由で企業や個人から単発の仕事を請け負う「ギグワーク」が日本でも増えていて、クラウドワークスなどのマッチングサイトの新規登録者数は2020年の上半期で100万人とのこと。

記事によれば、仕事を委託したい企業と、それを請け負いたい個人をマッチングする仲介サイトには、クラウドワークスやココナラ、ランサーズ、うるるの大手4社が有名で、5月末時点の累計登録者数は前年比15%増の700万人に達したんだとか。

これは日本の労働人口6600万人のうち、およそ1割が登録している計算になるわけですが、重複アカウント(一人で複数の仲介サイトに登録)があることを考えれば、実際はもう少し少ないと思います。

ちなみに、仲介業務の多くはソフト開発やデータ入力、文章・イラスト作成などで、専門的な技術を要する仕事から、得意なことを活かす仕事、さらには誰にでもできるような仕事まであります。

専用仲介サイトへの登録者数が増えている背景には、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う雇用環境の悪化があり、休業者が収入の減少を補おうとしていると見られています。

雇用環境が急激に悪化していることから、これまで「本業が疎かになる!」とか「努力して本業の収入を上げるべき!」と副業に否定的だった人たちも、所詮、自分が他人に雇われているに過ぎず、他人の都合で解雇や減給になるという残酷な現実を前に副業を検討しなければならなくなっているというわけです。

【➀日米のフリーランスの就業状態】
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フリーランスの就業状態を日米で比較した場合、広義のフリーランス人口は日本が1087万人だったのに対して、米国が5700万人と5倍も多いことがわかります。これは、米国の労働力人口が日本の2.5倍であることを考えても多いと言えます。また、副業者人口は日本が436万人だったのに対して、米国は1480万人と日本より3.4倍多いです。

副業をするかどうかの賛否両論は置いておいて、副業をすることで収入を引き上げることは、残酷な資本主義社会を生き抜く上で、重要な手段になり得ます。

【副業をすることのメリット】
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たとえば、月収手取り25万円の人の支出額が月22万円とした場合、余剰金は月3万円になりますが、仮に副業で収入を月5万円増やした場合、余剰金は月7万円と、副業をしなかった場合と比べて二倍も多いです。

しかし、これを多くの人が「たった4万円増えただけ」と考え、副業を軽視します。資本主義社会において、わずかな収入の差が愕然とする格差を生み出すことを知らないからです。

【副業をすることのメリット】
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なぜ、資本主義社会においてわずかな収入の差が愕然とする格差を生み出すのかと言えば、余剰金から投資に回すお金が決まってしまうからです。

たとえば、月収手取り25万円の人がいざという時のために毎月2万円の貯蓄をした場合、投資に回せるお金はわずか1万円しかありません。しかし、副業をして毎月の手取り収入を5万円増やすだけで、投資に回せるお金は5万円と、副業をしていない人と比べて5倍も多いことがわかります。

そして、投資に回したお金を年平均6%で30年間運用した場合、1万円の積立投資なら約980万円になりますが、5万円の積立投資なら4900万円にもなります。

日本は老後資金として2000万円が不足すると言われていることを考えれば、毎月1万円の積立投資を30年続けても解決しますが、毎月5万円なら2000万円問題を解決できるほか、少しだけリッチな老後生活を送ることができます。

このように、副業をすることで収入を上げることは資本主義社会を有利に生き抜く術であるほか、人々の格差を拡大させる要因になります。

グッドラック。

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