バフェット太郎です。

ダウ平均が前日比710.16ドル(2.72%)安の2万5445.94ドルと、下落して取引を終えました。下落した主な要因は、新型コロナウイルスの感染第2波を受けて、早期の景気回復が望めなくなりつつあるためです。

【米国:新規感染者数】
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実際、米国の新規感染者数は3万9103人と、過去最悪を記録しており、感染拡大に歯止めがかかっていないことがわかります。これはカリフォルニア州やテキサス州、フロリダ州などの一部の州で感染者が急増しているためです。

【カリフォルニア】
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カリフォルニア州の新規感染者数は23日に6503人を記録しました。

【テキサス州】
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テキサス州の新規感染者数は24日に6177人を記録しました。

【フロリダ州】
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フロリダ州の新規感染者数は24日に5511人を記録しました。

新規感染者数が急増していることもあり、テキサス州ヒューストン地域の病院は受け入れ能力の限界を超える恐れがあり、医療崩壊が進みつつあります。

こうした中、感染危機が終息しつつあるニューヨーク州とニュージャージー州、コネティカット州べ米北東部3州は、カリフォルニア州やテキサス州など感染者が急増している地域から移動してくる人に、14日間の隔離を義務付けると発表しました。

そのため、国内の消費活動はしばらく低迷する公算が大きく、米景気の早期回復は見込めなくなりつつあります。

また、この日IMF(国際通貨基金)が世界経済見通しを発表したことも相場の重しとなりました。

IMFは今年の世界のGDP(国内総生産)成長率が-4.9%になるとして、従来予想の-3%から下方修正しました。さらに2021年についても+5.4%と、従来予想の+5.8%から下方修正しました。

IMFが世界のGDP成長率を下方修正した主な理由は、新型コロナウイルスの感染防止策としての措置が予想以上に経済の打撃となっているほか、感染危機が終息しないことによる景気回復の遅れが懸念されているためです。

【VIX(恐怖)指数:日足】
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こうした先行き見通しの悪化を受けて、投資家の不安心理を示す恐怖指数は再び上昇していて50日移動平均線を上回って推移しており、株式市場が再び急落するリスクが高まっています。

【ダウ平均:日足】
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ダウ平均は50日移動平均線の2万4851ドルをターゲットに下落する公算が大きく、これをサポートライン(下値支持線)に反発するか、あるいは下にブレイクアウトするかが注目されます。

ただし、FRB(米連邦準備制度理事会)によるゼロ金利政策を少なくとも2022年末まで続くことや、無制限の量的緩和策が実施されることを考えれば、ダブついたドルが株式市場に流入することが期待できるわけですから、悲観的なニュースの中で株式市場は堅調に推移することが予想されます。

すなわち、長期的な資産形成を実施している個人投資家は、短期的な調整局面で狼狽売りに走ったりせず、忍耐強く保有し続けなければならないということです。

グッドラック。

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