バフェット太郎です。

新型コロナウイルスの発生源の可能性が高いと言われている武漢市で、再び歴史的スキャンダルが発生しました。

中国経済メディアの財新によれば、ナスダックに上場している金加工業大手の武漢金凰珠宝(KGJI)が融資を受けるために担保として預けていた金が偽物だったとのこと。

武漢金凰珠宝は銅を金メッキで施し、偽物の金83トンを担保に過去5年間で3055億円相当の融資を受けたのですが、結局資金繰りが悪化して債務不履行に陥り、債権者の金融機関が精算するために担保の金を確認したところ、偽造された金だったことが判明したそうです。

【武漢金凰珠宝(KGJI):週足】
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武漢金凰珠宝は2002年設立の純金ジュエリートップメーカーで、2010年にナスダックに上場を果たしました。株価は2017年に15ドルを付ける場面もありましたが、現在は0.48ドルと96.8%安と紙くず同然になっています。

中国の金保有量は世界で6番目に多く、1948.3トンも保有しているわけですが、偽造された83トンの金は国家の金準備率の4.2%に相当するわけですから、いかに巨額な金融詐欺であるかがわかります。

ちなみに、ナスダックに上場している中国企業を巡っては、コーヒーチェーンのラッキン・コーヒー(LK)やオンライン教育大手のTALエデュケーション(TAL)が不正会計をしていたことが明らかになっているほか、動画ストリーミングサービスを運営するアイチーイー(IQ)も不正会計疑惑が指摘されていて、これは氷山の一角だと指摘されていました。

中国企業による相次ぐ不正会計事件に加えて、米中冷戦が始まっていることを考えれば、中国企業が米国株式市場から締め出されるのはほぼ確実です。

★★★

さて、金価格はFRB(米連邦準備制度理事会)による金融緩和を追い風に上昇基調が続いているほか、主要金鉱株の多くで「カップウィズハンドル」が確認されるなど大暴騰の兆しが見えています。

【ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF(GDX)】
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金鉱株の時代に素直に乗りたいなら、金鉱株ETF(GDX)が最もシンプルで賢明です。

目標株価は56.6ドルです。

【バリック・ゴールド(GOLD)】
5
かつて世界最大の産金会社だったカナダのバリック・ゴールド(GOLD)の金の生産コストは894ドルと、競合と比べて比較的安いため、金価格の暴落には他社よりも耐性があります。

目標株価は54.7ドルです。

【アングロ・ゴールド(AU)】
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南ア最大の産金会社、アングロ・ゴールドも「カップウィズハンドル」を形成しています。同社の産金コストは992ドルとバリック・ゴールドと比べて高いですが、その他南アの産金会社よりは低いです。

目標株価は71.5ドルです。

【ゴールド・フィールズ(GFI)】
2
南ア産金大手のゴールド・フィールズの産金コストは1098ドルと比較的高く、金価格の暴落に対する耐性は弱いです。しかし、言い方を変えれば金価格が大暴騰する際の株価上昇率は高いです。

目標株価は18.0ドルです。

【ハーモニー・ゴールド(HMY)】
3
南ア産金会社ハーモニー・ゴールドは規模が小さく、産金コストも1207ドルと高いです。それ故、金価格が大暴騰する局面では、ハーモニー・ゴールドの株価が最も上昇しやすいです。言い方を変えれば、一度金が弱気相場入りすれば、株価は目も当てられないほど大暴落します。

目標株価は12.4ドルです。

グッドラック。  

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