バフェット太郎です。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社、バークシャー・ハザウェイ(BRK.A)の過去10年のパフォーマンスがS&P500種指数を大きく下回るなど、かつての勢いに陰りが見え始めています。
【バークシャー・ハザウェイ対S&P500トータルリターンの推移】

過去10年の推移を眺めると、バークシャー(無配)のパフォーマンスが+123%だったのに対して、S&P500種指数の配当再投資込みのトータルリターンは+270%と、バークシャーより二倍以上もパフォーマンスが良かったです。
近年、バフェット氏は米航空会社大手に大きく投資したものの、コロナショック後の暴落を受けて保有するすべての航空株を売却するなど、「銘柄選択の腕が鈍った」と非難する声も少なくありません。
実際、現在の金利環境下(ゼロ金利)では、企業が低コストで容易に資金調達ができるので、グロース株にとって有利で、バフェットが選好するバリュー株には不利な環境下なんです。(ちなみに、バリュー株は莫大な設備投資など必要としませんから、ゼロ金利の恩恵はグロース株ほどありません。)
こうしたことから、バークシャーのパフォーマンスはS&P500を著しく下回っているので、これから投資を始めようと考えている人の中にはバークシャーではなくS&P500インデックスファンドを選好しようと考えている人も少なくないと思います。
しかし、かならずしもバークシャーのパフォーマンスが著しく悪いとは言えないんです。
【BRK.A対S&P500TR】
これは半年だけ起点をずらした過去10年の比較チャートです。S&P500種指数のトータルリターンは+257%だったのに対して、バークシャーは+242%と市場平均に僅差であることがわかります。つまり、同じ金融危機後の10年でも、起点をすこしずらしただけでパフォーマンスの結果と言うのは大きく変わるものです。
【BRK.AとS&P500】

こちらのチャートは1999年12月末を起点に2020年6月末までを比較した推移です。バークシャーのパフォーマンスは+397%と、S&P500の+111%を大きく上回っています。もしかすると、起点を少しずらすだけでこの差はもう少し縮まるかもしれません。
何が言いたいのかと言うと、あらゆる投資戦略のパフォーマンスは起点と終点を少し変えるだけでいくらでも変わるということです。そのため、過去10年を振り返るとS&P500種指数が最強だったことから、向こう10年ではそうはならない可能性があるということです。
それでも我々投資家は、タイミングよく売買をすることでパフォーマンスの最大化を目指すことはできませんから、結局のところ目先のパフォーマンスや他人のパフォーマンスを気にせず、S&P500インデックスファンドか一握りの優良株に投資して、愚直に配当を再投資し続けることが賢明だと言えます。
グッドラック。
【PR】YouTube『バフェット太郎の投資チャンネル』は毎週、月曜・水曜・土曜の18時にアップされます。日本一わかりやすい投資・経済専門番組を目指していきますので、チャンネル登録ぜひよろしくお願いします!!
著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社、バークシャー・ハザウェイ(BRK.A)の過去10年のパフォーマンスがS&P500種指数を大きく下回るなど、かつての勢いに陰りが見え始めています。
【バークシャー・ハザウェイ対S&P500トータルリターンの推移】

過去10年の推移を眺めると、バークシャー(無配)のパフォーマンスが+123%だったのに対して、S&P500種指数の配当再投資込みのトータルリターンは+270%と、バークシャーより二倍以上もパフォーマンスが良かったです。
近年、バフェット氏は米航空会社大手に大きく投資したものの、コロナショック後の暴落を受けて保有するすべての航空株を売却するなど、「銘柄選択の腕が鈍った」と非難する声も少なくありません。
実際、現在の金利環境下(ゼロ金利)では、企業が低コストで容易に資金調達ができるので、グロース株にとって有利で、バフェットが選好するバリュー株には不利な環境下なんです。(ちなみに、バリュー株は莫大な設備投資など必要としませんから、ゼロ金利の恩恵はグロース株ほどありません。)
こうしたことから、バークシャーのパフォーマンスはS&P500を著しく下回っているので、これから投資を始めようと考えている人の中にはバークシャーではなくS&P500インデックスファンドを選好しようと考えている人も少なくないと思います。
しかし、かならずしもバークシャーのパフォーマンスが著しく悪いとは言えないんです。
【BRK.A対S&P500TR】

これは半年だけ起点をずらした過去10年の比較チャートです。S&P500種指数のトータルリターンは+257%だったのに対して、バークシャーは+242%と市場平均に僅差であることがわかります。つまり、同じ金融危機後の10年でも、起点をすこしずらしただけでパフォーマンスの結果と言うのは大きく変わるものです。
【BRK.AとS&P500】

こちらのチャートは1999年12月末を起点に2020年6月末までを比較した推移です。バークシャーのパフォーマンスは+397%と、S&P500の+111%を大きく上回っています。もしかすると、起点を少しずらすだけでこの差はもう少し縮まるかもしれません。
何が言いたいのかと言うと、あらゆる投資戦略のパフォーマンスは起点と終点を少し変えるだけでいくらでも変わるということです。そのため、過去10年を振り返るとS&P500種指数が最強だったことから、向こう10年ではそうはならない可能性があるということです。
それでも我々投資家は、タイミングよく売買をすることでパフォーマンスの最大化を目指すことはできませんから、結局のところ目先のパフォーマンスや他人のパフォーマンスを気にせず、S&P500インデックスファンドか一握りの優良株に投資して、愚直に配当を再投資し続けることが賢明だと言えます。
グッドラック。
【PR】YouTube『バフェット太郎の投資チャンネル』は毎週、月曜・水曜・土曜の18時にアップされます。日本一わかりやすい投資・経済専門番組を目指していきますので、チャンネル登録ぜひよろしくお願いします!!
コメント