バフェット太郎です。

米バイオ製薬のモデルナ(MRNA)が開発中のワクチンの初期の臨床試験で、健康なボランティア45人全員が新型コロナウイルスを殺す高い水準の抗体を獲得したとする報告書を公表しました。

【モデルナ(MRNA):日足】
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ワクチン成功への期待感から、モデルナの株価は前日比6.90%高と急騰し、5月の高値87ドルに迫りました。5月の高値を上回って新値を取れば、そこからさらなる株高が期待できます。

また、ワクチン開発が成功すれば旅行需要が回復するとの期待感から、航空株や旅行関連株が軒並み大暴騰しました。

デルタ航空(DAL)は9.54%高、アメリカン航空(AAL)16.16%高、ユナイテッド航空(UAL)14.58%高、サウスウエスト航空(LUV)7.52%高と航空株が軒並み大暴騰したほか、ホテル株のマリオット・インターナショナル(MAR)は7.93%高、ヒルトン・ワールドワイド(HLT)10.08%高、旅行予約サイト大手のブッキング・ホールディングス(BKNG)も6.08%高でした。

【デルタ航空(DAL):日足】
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たとえば、デルタ航空株は50日移動平均線をサポートライン(下値支持線)に反発しており、これまでの弱気トレンドから反転の兆しを見せていますが、これはアメリカン航空など大手航空株すべてに見られている傾向です。

【ヒルトン・ワールドワイド(HLT):日足】
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ヒルトンも50日移動平均線を上にブレイクアウトしています。

【ブッキング・ホールディングス(BKNG):日足】
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【メーシーズ(M):日足】
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百貨店大手メーシーズの株価も50日移動平均線をサポートラインに反発の兆候を見せています。

仮にワクチン開発が成功すればゼロ金利政策と量的緩和策を追い風に、これまで売られすぎていた株が買い戻されるだけでなく、高PERの中・小型ハイテク株を中心に米国株式市場は一気に大暴騰する可能性があります。

これはまるで90年代のドットコムバブルのようで、91年に323ポイントで推移していたナスダック総合指数はその後2000年にかけて5133ポイントと、わずか9年で15.9倍も大暴騰しました。

【ナスダック総合指数:1990-2020】
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金融危機直後の1266ポイントを起点にして、仮に同様の16倍の成長が期待できるとした場合、ナスダック総合指数のターゲットは2万0256ポイントと、ここから大相場になることも考えられます。そして、当時はインデックスファンドやETFに投資するよりも、デイトレードで個人投資家がガンガン稼げる相場だったのです。

もちろん、過去は未来を保証しているわけではありませんから、同様のパフォーマンスが必ずしも見込めるわけではありません。しかし、米国作家のマーク・トウェインの言葉を借りれば、「歴史は同じように繰り返さないが、韻をよく踏む」わけですから、似たような事態は想定しておいた方がいいかもしれません。

グッドラック。  

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