バフェット太郎です。

トランプ政権は7月中にも新型コロナウイルスを巡る景気支援策第4弾を発動することを表明しています。

これまでトランプ政権はいくつかの景気支援策に乗り出していて、家計への現金給付や失業給付の拡充、さらに中小企業への資金支援など合計3兆ドル規模の財政出動に踏み切りましたが、7月以降の支援策の期限切れに対応するため、2兆ドル規模の追加の支援策を発動する方針です。

この追加の支援策の主な内容は「復職ボーナス」や失業給付の増額延長などの案が浮上しています。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によりロックダウン(都市封鎖)が発令されましたが、当初想定したようには感染者数が減少せず、依然として完全解除にはほど遠いのが現状です。

こうしたことから、米国のレストラン業界は客数が前年比で7割落ち込むなど壊滅的な打撃を受けていて、雇用のV字回復は困難です。

さて、米国の名目GDP(国内総生産)は21兆ドルに上るわけですが、コロナ対策による財政出動はすでに15%にあたる3兆ドルに達し、2兆ドルの追加支援策が決定すれば5兆ドルと名目GDPの25%に達することになります。

さらに財政赤字も前年の5倍の5兆ドルに膨らむ可能性もあり、財政面でも綱渡り状態にあります。

このように、市場に大量のドルが流入することで最も恩恵を受けるのが安全資産とされる金(ゴールド)です。

【金先物価格:2010-2020】
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金先物価格の長期チャートを眺めると、「カップウィズハンドル」を形成しようとしていることがわかります。通常、「カップウィズハンドル」はカップ型のチャートを形成した後、その後”取っ手”の部分を形成するため一時的に調整局面を迎えます。

そのため、金先物価格も一時的に調整局面を迎える可能性が指摘されています。

しかし、世界の政府や中央銀行がコロナ対策として莫大な資金を市場に供給しているいことを考えれば、一時的な調整を迎えることなく、このまま大暴騰してしまうかもしれません。

【金先物価格:1995-2005】
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たとえば、1995年から2005年末までの金先物価格の週足チャートを眺めると、カップ型のチャートを形成したあと、高値がサポートラインとなりそのまま大暴騰しました。

そのため、今回の場合で当てはめれば、これまでのレジスタンス(上値抵抗線)1800ドルがサポートラインになり、今後大暴騰することも予想されます。

【ハーモニー・ゴールド(HMY):週足】
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ちなみに、南ア金鉱株ハーモニー・ゴールド(HMY)は「カップウィズハンドル」を形成し、大暴騰を始めています。3月の安値1.76ドルからすでに3.6倍に値上がりしていますが、この強気相場はまだ始まったばかりです。

グッドラック。

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