バフェット太郎です。

タバコ世界最大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)が第2四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想1.10ドルに対して、結果1.29ドルと予想を上回りました。

売上高は予想65億4000万ドルに対して、結果66億5000万ドルと予想を上回りました。

2020年の通期EPS見通しは予想4.93ドルに対して、新ガイダンス4.92~5.07ドルと予想を上回りました。

【地域別売上高構成比】
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フィリップ・モリスは米国を除く全世界でタバコの生産・販売を手掛けていて、EU、東アジア&オーストラリアの二大地域で売上高全体のおよそ6割を占めています。

【紙巻タバコの販売数量(対前年比)】
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紙巻きタバコの販売数量は全世界で17.6%減少しました。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響を受けたためです。

【加熱式タバコの販売数量(対前年比)】
2
加熱式タバコの販売数量はEUが38.9%、東アジア&オーストラリアが7.7%と堅調でした。

【地域別売上高(対前年比)】
4
地域別売上高はEUが前年同期比で-0.1%、東アジア&オーストラリアで同-5.1%、全地域で同-9.5%でした。

新型コロナウイルスによる影響を受けて、免税店でのタバコ販売が落ち込んだほか、中東で違法タバコが蔓延していることが全体の売上高を押し下げました。

【フィリップ・モリス・インターナショナル(PM):日足】
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予想を上回る決算を好感して、株価は前日比4.86%高と急騰しています。

【フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)のキャッシュフロー推移】
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フィリップ・モリス・インターナショナルのキャッシュフローの推移を眺めると、本業の儲けを表す営業キャッシュフローが2014年以降緩やかに拡大していることがわかります。

さて、多くの人々はタバコのような衰退産業に未来はないと断言しています。たしかに、タバコは世界中の人々から嫌われているほか、販売数量が落ち込んでいることを考えれば、衰退産業との見方は正しいです。

しかし、だからと言って必ずしも業績が低迷しているわけではありませ。これは、販売数量が減少しても販売価格を引き上げることで売上高と利益率を最大化することができるためです。

また、喫煙者が伝統的な紙巻きタバコから、利益率がより高い加熱式タバコの「iQOS」に順調にスイッチしていることを考えると、将来の利益率はますます高くなることが予想されます。

とはいえ、「業績が拡大しないのなら株価は上がらないのだから投資妙味はない」と考える人もいます。たしかに、成長力が乏しいので株価が大暴騰する可能性は低いです。しかし、安定したキャッシュフローが見込めるということは安定した配当も期待できるわけですから、投資家は配当を再投資することで株数を増やし、資産の最大化を目指すことができます。

そのため、フィリップ・モリス・インターナショナルは永続的に安定したキャッシュフローが期待できる隠れた優良株であると言えるんです。

ちなみに、米国株には永続的に安定したキャッシュフローが見込める銘柄がたくさんあるんですが、そういった銘柄を探したいなら米国株専門の投資情報サイト「モトリーフール」が参考になると思います。

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安定したキャッシュフローが見込める銘柄への投資は、安心して保有し続けることができるので長期投資には最適だと思います。

グッドラック。

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