バフェット太郎です。

電気自動車大手のテスラが第2四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想-0.11ドルに対して、結果2.18ドルと予想を上回りました。これでEPSは4四半期連続で黒字となり、S&P500種指数に採用されるための条件を満たしました。

売上高は予想52億3000万ドルに対して、結果60億4000万ドルと予想を上回りました。

そもそもテスラは未だS&P500種指数には採用されておらず、採用されるための条件も満たしていませんでした。

ちなみに、S&P500種指数に採用されるための条件は➀米国企業であること、➁時価総額が53億ドル以上であること、③流動性が高く浮動株が発行済み株式総数の50%以上あること、④4四半期連続で黒字の利益を維持していることの4つです。

このうち④の4四半期連続での黒字を達成していなかったのですが、今回、それを達成することができたので、テスラはS&P500種指数に採用されるための条件を満たしたことになります。

仮に採用されることになれば、S&P500種指数に連動するように設計されたETFやインデックスファンドの投資資金がテスラに流入するため、一段と買いが広がると見られています。

そのため、こうした期待感もテスラ株を押し上げてきました。

ただし、S&P500ETFに投資している投資家からすれば、テスラの採用は必ずしも朗報ではありません。なぜなら、テスラは新たに採用される銘柄としては、過去最大の時価総額を有する企業で、指数の約1%を占める見通しだからです。これは、7月だけで45%急騰していることも原因です。

つまり、S&P500ETFに投資している投資家からすれば、割高なテスラ株を強制的にポートフォリオに組み入れられるわけですから、今後のパフォーマンスの足枷になりかねないんです。

もちろん、テスラ株が指数に採用されてからも上昇する可能性は十分あります。なぜなら、11月の大統領選挙でバイデン氏が勝利する可能性が高まっているからです。

バイデン氏は2兆ドル規模の気候変動対策案を公表しており、これにはEV充電ステーション50万カ所へのとうしやEVバッテリーの研究強化が含まれています。

そのため、バイデン氏が大統領選挙に勝利すればますますテスラに追い風が吹き、機関投資家らはGAFAMのように保有しなければ指数にアンダーパフォームしてしまうリスクから、テスラを保有せざるを得なくなるかもしれません。

そしてその反対にバイデン氏が大統領選挙に敗北すれば、テスラ株は必要以上に売られるかもしれません。

【テスラ(TSLA):日足】
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テスラ株は時間外取引で+4.06%と急騰しています。

グッドラック。

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