バフェット太郎です。

おかげさまで拙著『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』の20刷が決定しました!

お買い上げ頂いたみなさん、ブログを読んでくださってるみなさん、そしてYouTubeをご覧くださってるみなさん、いつも本当にありがとうございます!!これで累計発行部数は7万3000部です!!感謝!!

書店には毎月新刊がどんどん入荷され、売れなくなった本は次々に出版社に返品されるので、いつの間にか世の中から消えていくものなのですが、発売してから二年経っているにも関わらず、こうしてたくさんの方に長く読まれていることを考えると、書いて良かったなと思います。

発売当初は「米国株投資」はマイナーなジャンルであることから「売れない」と言われていたので、ぼくもそれほど期待はしていませんでした。(ブログの読者に1万冊くらい売れればいいかなと思ってました。)

しかし、トランプ政権以降株高が加速したほか、米国株ブロガーが増えたことで米国株に対する認知度も高まり「米国株」はいつの間にか「一過性のブーム」から「老後資金に備えた資産形成を考えた場合の、長期的な投資対象」に変わったことで、米国株は「マイナー」から「メジャー」に移行しつつあります。

ただし、米国株が長期的に魅力的な投資対象だからと言って、「常に米国株投資が最強」とは思っていません。実際、歴史を振り返れば2000年代に米国株は新興国株を大きくアンダーパフォームしました。

つまり、「米国株投資」とは、多くの個人投資家にとってメインの投資対象であるものの、投資資金のすべてを米国株に振り分ける必要はないということです。もちろん、米国株が強い局面では米国株に集中投資することは理にかなっていますが、米国株が弱い局面では米国株をメインにしつつも、米国株以外に資金を振り分けることは合理的だと思うのです。

たとえば、今ドルが暴落しつつあるわけですが、本格的にドルが売られるようになれば、それは米国株投資の時代の終焉を意味します。

【ドル指数:2010-2020】
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たとえば、過去10年にわたって米国株は新興国株を大きくアウトパフォームしてきたわけですが、この間、莫大な投資マネーが米国に流入していたことからドルが買われていました。

しかし、ドル指数は93.61と、直近の高値103.96から10%下落しており、トレンドチャネルのサポートラインをターゲットに下落する公算が大きく、これを下回るようなら「米国株投資の時代」が終わりを迎えようとしていることを覚悟した方がいいです。

【ドル指数:1990-2020】
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過去30年のドル指数を眺めると、95年から2001年にかけて大暴騰していることがわかります。当時、米国はドットコムバブルに沸いていましたから、ドル高は米国株高であることがわかります。

そして、2001年以降、ドットコムバブルが崩壊すると、投資テーマは「米ハイテク株」から「BRICs」に移行します。それを表すように2000年代は米国から大量のドルが流出してドル安となったほか、新興国株は「BRICs」を中心に大暴騰しました。

2011年、ドル指数のトレンドが反転すると、再びドル高米国株一強の時代が始まります。

このように、ドルの流れを見ることで、世界経済の趨勢を占うことができるのです。

さて、ドル指数は依然として強気トレンドチャネルの中にあることから、バフェット太郎は米国株の時代が直ちに終わると予想していません。しかし、このトレンドが明確に下を向くようなら、その時は米国株は投資テーマでなくなります。

グッドラック。
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