バフェット太郎です。

米タバコ最大手のアルトリア・グループが第2四半期決算を発表しました。

EPSは予想1.06ドルに対して、結果1.09ドルと予想を上回りました。

売上高は予想50億4000万ドルに対して、結果50億6000万ドルと予想を上回りました。

2020年の通期EPS見通しは、従来ガイダンス4.39~4.51ドルに対して、新ガイダンス4.21~4.38ドルと下方修正されました。コンセンサス予想は4.28ドルでした。

四半期配当は一株当たり0.84から0.86ドルに引き上げられました。これで年間配当は一株当たり3.44ドルになります。

【部門別売上高構成比】
4
(※オーラルタバコ=加熱式タバコ「アイコス」や電子タバコ「M&G」)

アルトリアの売上高構成比を眺めると、伝統的な「紙巻タバコ・葉巻」が全体の86%を占めていることがわかります。そのため「紙巻タバコ・葉巻」が同社の業績に最も大きな影響を与えます。

【売上高成長率】
2
売上高成長率は「紙巻タバコ・葉巻」が前年同期比-2.8%でした。

「オーラルタバコ」は同+9.8%でした。

「紙巻タバコ・葉巻」の売上高が減少した主な要因は販売数量が激減したためです。

【販売数量】
1
販売数量は「紙巻タバコ・葉巻」が前年同期比-8.7%と落ち込みがひどかったです。

「オーラルタバコ」は同+2.8%でした。

このように、多くの人々は紙巻タバコ・葉巻の販売数量が激減し、売上高も減少していることから、アルトリアの業績は低迷する一方だと決めつけています。

しかし、営業利益は28億ドルと、前年同期の27億2000万ドルから+2.9%の増益となっています。これはなぜかというと営業利益率が改善しているからです。

【営業利益率】
1
営業利益率は「紙巻タバコ・葉巻」が57.8%と、前年同期の54.4%から3.4%ポイント改善しています。

営業利益率が改善した主な要因は、価格引き上げと、プロモーション投資の削減、さらにコストを削減したためです。

ちなみに「オーラルタバコ」の営業利益率は72.8%と「紙巻タバコ・葉巻」の57.8%より15%ポイントも高いですから、今後、人々が「紙巻タバコ」から「加熱式タバコ」に切り替えるようなら、アルトリアの利益率はさらに高まり、業績は安定的であることが予想されます。

【アルトリア・グループ(MO):日足】
1
アルトリアの株価は42ドルのレジスタンスを上にブレイクアウトしたため、上昇トレンドが始まることが予想されます。

また、予想配当利回りは8.1%と超高配当でバリュエーションは魅力的です。

グッドラック。

SPONSORED LINK