バフェット太郎です。

米石油メジャー最大手のエクソン・モービル(XOM)の株式を一株34.135ドルで150株、約5100ドル(約57万円)分買い増しました。

【取引履歴】
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バフェット太郎はかねてから米連続増配高配当株10社に均等分散投資しているわけですが、「毎月最後の金曜日に『組み入れ比率最低銘柄』を5000ドル(約50万円)分買い増しする」というルールで運用しています。

こうすることで、買いにくい不人気優良株を機械的に買い増すことができるので、短期的なパフォーマンスは悪化するものの、長期的なパフォーマンスの最大化が期待できるからです。

【エクソン・モービル(XOM):日足】
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エクソン・モービルの株価はコロナショック以来、およそ6カ月ぶりの水準まで値下がりしていて、予想配当利回りは10%を超えています。これは、市場参加者の多くが将来の減配を予想していることを意味するので、個人投資家は50%以上の減配を覚悟しておいた方が良いです。

エクソン・モービルの株価が低迷している主な要因は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて原油需要が消滅したためです。

【原油先物価格:日足】
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原油先物価格の日足チャートを眺めると、強気のトレンドチャネルを形成しているものの、200日移動平均線をレジスタンス(上値抵抗線)にして抑えられていることがわかります。

そのため、トレンドチャネルのサポートラインにあたる37ドル水準まで下落する公算が大きいです。

ちなみに、原油価格を押し下げる要因として、新型コロナウイルスを巡る状況が再び悪化傾向にあることが挙げられます。

【米国:新規感染者数】
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たとえば、米国の新規感染者数は9月25日に約5万4000人と、8月14日以来の高水準まで増加しています。

そのため、米消費者が再び航空機の利用を控えたり外食の機会を減らしていて、将来の労働市場に悪影響を及ぼす公算が大きいことから、原油需要の長期低迷が予想されます。

原油需要の長期低迷が続けば、生産コストの高いシェール企業が軒並み倒産しますから、業界再編が加速することが予想されます。そしてこれは石油メジャー大手にとっては朗報になり得ます。

なぜなら、原油安の根本的な原因は米シェール企業による供給過多にあったので、コロナによるシェール企業の連鎖倒産による業界再編は、将来の供給量の抑制につながるからです。

ただし、それは言い方を変えれば石油メジャー大手各社にとって痛みを伴う期間があることを意味しますから、「買い持ちする」という単純なことも簡単ではないと思います。

そのため、エネルギー株はソッコーでお金持ちになりたいと考えている個人投資家には不向きな投資対象です。

とはいえ、世界の石油需要のピークは2030年頃が予想されており、それ以降は横ばいが続くなど安定した需要が見込めることを考えれば、エネルギー企業が完全に淘汰されるという心配はなく、長期的な資産形成ができる個人投資家にとってエネルギー株は今、配当を再投資する絶好のタイミングだと言えます。

グッドラック。

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