バフェット太郎です。

昨日のエントリーにも書いた通り、大統領選挙はトランプが勝利する可能性が高いわけですが、トランプの勝利はエネルギー産業にとって壊滅的な打撃を与える公算が大きいです。

なぜなら、石油の供給量に減少の兆しが見えないからです。

【ベーカーヒューズ社のリグカウント】
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そもそも原油安の理由は、2010年以降突如増大したシェールオイル企業による増産が挙げられます。

上のグラフはベーカーヒューズ社のリグ稼働数のことで、数字が増えているということは生産活動が拡大していることを意味し、その反対に数字が減っていれば生産活動が縮小していることを意味します。

シェールオイルというのは、頁岩層の下に眠る原油のことで、2000年代初頭は原油の埋蔵量こそ確認できたものの、それを採掘するには莫大なコストが掛かることから、生産が見送られてきました。

しかし、フラッキング(水圧破砕法)という技術でシェールオイルを生産できるようになると、原油価格が50ドルでも採算が合うようになったのです。そのため、原油価格が70ドルを超えていた2010年以降、シェール企業は相次いで増産に踏み切ったのです。

ところが2014年以降、供給過剰が問題となって原油価格が大暴落しました。あれから6年経った今も原油市場はその供給量が問題となっていて原油価格が値上がりしないのです。

これは、シェール企業の多くが莫大な借金を返すために生き残るために生産活動を余儀なくされているためです。

つまり、借金を返すために原油を増産するわけですが、増産することで市場は供給過剰となりますから原油安が加速し、原油安が加速するから生産活動の停止に追い込まれ、停止に追い込まれるから借金の返済が困難になって、その借金を返済するために原油価格が少し上がったら増産し、すると原油安が加速して…ということを繰り返しているわけです。

一言で言えばまさに自転車操業の状態にあるということです。

ではなぜ、大統領選挙でトランプが勝利するとエネルギー産業が打撃を受け、反対にバイデンが勝利するとエネルギー産業は救われるのかというと、バイデンがこのフラッキング技術の禁止を計画しているからです。(ちなみに、フラッキングには有毒な化学薬品を使用するため環境汚染が問題視されています。)

仮にフラッキング技術が禁止されればシェール企業は軒並み倒産しますから、供給量が縮小し原油価格が値上がりしやすくなります。すると、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)、コノコフィリップス(COP)などの業績も回復することが予想されるのです。

そのため、トランプが再選すれば供給過剰問題は解決しませんから、シェール企業による自転車操業が不可能になるまで原油安は続き、エネルギー株は長期で低迷する可能性が高まります。

グッドラック。

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