バフェット太郎です。

GAFAが好決算を発表する中で株式市場が急落しました。これは、各社のガイダンス(会社側の業績見通し)が悪かったためです。

そこでGAFAの7-9月期の決算を振り返っておこうと思います。

【アルファベット:GOOGL】
1
アルファベットのEPSは予想11.30ドルに対して、結果16.40ドルと予想を上回りました。

売上高は予想428億ドルに対して、結果461億7000万ドルと予想を上回りました。

また、心配されていた主力のインターネット広告の需要は、全地域、ほぼすべての業種で回復したことで、投資家の安心感につながりました。

ブログとYouTubeを運営していて、すっかりグーグルのお世話になっているバフェット太郎としても安心しました。

【アマゾン・ドットコム:AMZN】
4
アマゾンのEPSは予想7.37ドルに対して、結果12.37ドルと予想を上回りました。

売上高は予想926億ドルに対して、結果961億5000万ドルと予想を上回りました。

ただし、10-12月期の営業利益見通しは市場予想を下回ったほか、注目されていたクラウド事業AWSの業績も市場予想と一致する程度に留まったことから、投資家の失望売りが広がってしまい、株価は5.46%安と急落しました。

株価は相場の天井を示唆するダブルトップを形成しようとしているほか、50日移動平均線を割り込んだことから、ネックラインの2871ドルをターゲットに下落することが予想されます。そして、このネックラインを下にブレイクアウトすれば、200日移動平均線が次のターゲットになりそうです。

【フェイスブック:FB】
2
フェイスブックのEPSは予想1.89ドルに対して、結果2.71ドルと予想を上回りました。

売上高は予想198億ドルに対して、結果214億7000万ドルと予想を上回りました。

しかし、具体的なガイダンスが示されなかったことに加えて、デイヴィット・ヴェーナーCFOが2021年に「変化する規制環境」を要因に、一段と逆風が強まるとの悲観的な見方をしたことから、株価は6.31%安と急落しました。

株価は50日移動平均線を割り込んだことで、短期的には200日移動平均線をターゲットに一段と値を下げると思います。

【アップル:AAPL】
5
アップルのEPSは予想0.71ドルに対して、結果0.73ドルと予想を上回りました。

売上高は予想640億ドルに対して、結果647億ドルと予想を上回りました。

在宅需要でパソコンの「Mac」などの売上が伸びたほか、成長の柱として注目されている音楽・ゲーム配信などのサブスクサービスの売上高が過去最高を記録しました。

しかし、パソコンは需要の先食いしてしまった可能性があるほか、主力の「iPhone」の売上が前年同期と比べて2割落ち込んだこと、さらに10-12月期のガイダンスが見送られたことが嫌気されて、株価は5.60%安と急落しました。

投資家らは「iPhone」の新機種の発売が10月以降にずれ込んだことで、「アップルは強気のガイダンス(業績見通し)を出して来るに違いない」と楽観的に考えていたので、失望売りが広がったというわけです。

ちなみに、株価はアマゾンやフェイスブック同様に50日移動平均線を割り込んでいますから、前回の安値103ドルをターゲットに下落すると思います。そして、それをさらに下に割り込むようなら200日移動平均線がターゲットになると思います。

【ツイッター:TWTR】
2
ちなみに、ツイッターも7-9月期の決算を発表していました。

EPSは予想0.06ドルに対して、結果0.19ドルと予想を上回りました。

売上高は予想7億6900万ドルに対して、結果9億3600万ドルと予想を上回りました。

しかし、デイリーユーザー数が前四半期比100万人増と、およそ3年ぶりの小幅な伸びに留まったことで失望売りが広がり、株価は21.11%安と大暴落しました。

また、50日移動平均線も割り込んだことで、200日移動平均線をターゲットに一段と下落すると思います。

このように、各社の好決算を発表したのですが、いずれも業績見通しへの懸念が嫌気されて、株価は急落しました。

とりわけ、アマゾンのネット通販事業やアップルの「Mac」はコロナ禍による特需が業績を押し上げたことは明白で、来年以降はその反動による業績の低成長が予想されているんです。

グッドラック。

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